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[2016.02]ギンガ ミュージシャンのなかのミュージシャン

文●ヂエゴ・ムニス / 翻訳●宮ヶ迫ナンシー理沙
texto por DIEGO MUNIZ / tradução por NANCI LISSA MIYAGASAKO

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 ブラジル音楽には、この国で最も讃えられたこの芸術に変革をもたらした人物たちの名が刻印されている。それは数知れないたくさんの素晴らしいコンポーザーたちであり、ポピュラー音楽の歴史上重要な何章をも綴ってきた人物たちである。エイトール・ヴィラ=ロボス、トム・ジョビン、ジョアン・ジルベルトなど、MPBのどのアンソロジーにも欠かすことのできない人物たちだ。

 そんななか今、1950年生まれのリオデジャネイロ北部出身のとあるカリオカが、現代ブラジル音楽のコンポーザーたちのなかで非常に大きな存在感を放っている。カルロス・アルチエール・ヂ・ソウザ・レモス・エスコバール、またの名は「ギンガ」。

 ギタリストでありコンポーザーである彼は、ポピュラー音楽とクラシック音楽の間を、アメリカン・ジャズとヨーロピアン・クラシックとの間を自在に行き来するメロディーやハーモニーを生み出す。

 彼の作品はアーティストに敬愛され、アルヂール・ブランキ、パウロ・セーザル・ピニェイロ、シコ・ブアルキ、ネイ・ロペスなどの素晴らしいアーティストたちとパートナーシップを組んでいることがその証拠だ。16歳のころから作曲を始め、ギタリストとしてクララ・ヌネス、カルトーラ、ジョアン・ノゲイラなどの有名アーティストたちをサポートした。そして、自作曲はこれまでにエリス・レジーナ、セルジオ・メンデス、レイラ・ピニェイロ、イヴァン・リンス、ナナ・カイミ、エルザ・ソアレスなど数多くのアーティストに録音されてきた。

 ラティーナ誌のインタビューに対し、その “名声” に関して思うこと、パートナーシップ、音楽的影響、新しいギタリストたちについて、そしてエスペランサ・スポルディング、マリア・ジョアン、マリア・ピア・デ・ヴィトそしてモニカ・サウマーゾら女性歌手をむかえて制作された新しいアルバム『ポルト・ダ・マダマ』についても語ってくれた。

Guinga『Porto Da Madama』(CDSS 006815)

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