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[2022.1]2021年ブラジルディスク大賞 関係者投票①

※関係者投票の内容を五十音順でご紹介します。
(カタカナ表記のものは国内盤として発売されています)

●麻生雅人

3年目に突入したオンライン講座「ボサノヴァの裏道を巡る」では、「可哀そうな金持ち娘」全曲解説などヴィニシウス・ヂ・モライスをさらに掘り下げています。(お問い合わせは、Café y Libros :info@cafeylibros.com, tel:03-6228-0234)

2021年は例年よりも、圧倒的にソウル、R&B、ヒッポホップの候補作品が多かった。マジュール、ジーン・タシー、イオンなど、新人勢のデビュー作のレベルが高かったのが印象的だった。一方で、エスピリットサントのファブリシオ、ミナスのガブリアウ・エリアスなど中堅勢も着実に育っている。10年選手となったチアゴ・エルニーニョ新作はアフロビートからジャズ、MPBも取り込んだ濃密な作品となった。

1. Thiago Elniño / Correnteza

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2. Walmir Borges / Isso é Coisa de Baile

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3. Majur / Ojunifé

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4. ヨウン / BXD IN JAZZ

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https://diskunion.net/latin/ct/detail/1008371528

5. Fabriccio / Selva 

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6. BIAB / LadoB

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7. Liniker / Indigo Borboleta Anil

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8. Jean Tassy, Iuri Rio Branco / Amanhã

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9. Sorry Drummer / Sorry Drummer & Friends Vol.3

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10. Gabriel Elias / Música Pra.Curar Brasileira

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●石郷岡 学

山形ブラジル音楽協会会長。泌尿器科医。ブラジル音楽を中心に、多様なアーティストを山形に招聘しています。

ビッグネームの久々の新譜があまりに素晴らしく、彼等らしい音に感涙。格別に繊細だったアンドレのピアノソロ、コロナ禍のSNSで大活躍だったヴァネッサの新譜も極上。5. も久々のソロ作。相変わらず甘酸っぱい。6. はピアノのみならずトリオとしても規格外。7. は感性豊かなメランコリアの塊。8. のバイーア産ラージアンサンブルと、音がぎっしり詰まった9. には血が騒いだ。10. はメロウなブラジリアン・ソウルの新星。

1. Caetano Veloso / Meu Coco

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2. マリーザ・モンチ / ポルタス

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3. André Mehmari / Notturno 20 > 21

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4. ヴァネッサ・モレーノ / センチード

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5. Rodrigo Amarante / Drama

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6. アマーロ・フレイタス / サンコファ

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https://diskunion.net/latin/ct/detail/1008308493

7. ジェニフェル・ソウザ / パシフィカ・ペドラ・ブランカ

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https://diskunion.net/latin/ct/detail/1008345037

8. オルケストラ・アフロシンフォニカ / オリン - ア・リングア・ドス・アンジョス

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https://diskunion.net/latin/ct/detail/1008265353

9. Rafael Martini / Vórtice

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10. ヨウン / Bxd in Jazz

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https://diskunion.net/latin/ct/detail/1008371528


●金田直樹

ディスクユニオン新宿ラテン・ブラジル館中古担当
プロフィール文:主にブラジル盤の中古を担当しています。都内で時々DJもしています。

ブラジルの廃盤が好きなこともあり、今年はFAR OUTからリリースされた3枚の未発表音源がどれも今まで世に出ていなかったのが不思議なほど素晴らしい出来栄えで衝撃を受け、FAR OUTがますます好きになった一年でした。
中でもアントニオ・カルロス・ジョビンやジョアン・ドナートとも親交があるとされるリオのAOR~ヨット・ロック系SSWヒカルド・ボンバのシングルがジャケットもない簡素なパッケージでありながらブラジルらしい清涼感溢れる好内容で、たった2曲だけですが何度も聴いてしまいました。

1. Ricardo Bomba / EU SEI / FLUTUANDO

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2. Marcos Resende & Index / Marcos Resende & Index

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3. ヨウン / Bxd in Jazz

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https://diskunion.net/latin/ct/detail/1008371528

4. Liniker / Indigo Borboleta Anil

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5. Fabriccio / Selva 

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6. シルヴァ / シンコ

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https://diskunion.net/latin/ct/detail/1008361462

7. Celso Fonseca / Nossa Música

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8. João Donato & Jards Macalé / Síntese Do Lance

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9. Sorry Drummer / Sorry Drummer & Friends Vol.3

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10. José Mauro / A Viagem Das Horas

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●5代目

デザイナーでDJでプロレスラーのイクメン
恵比寿エンジョイ↑ハウスにてブラジル音楽パーティーcincoを主催。コロナ明けに再開予定。

10枚とも甲乙つけ難い良作ですが、ブレーガで23分を駆け抜ける潔さが痛快なパブロを1位に選出。自身が今までに発表した中で1番ブラジルらしい作品と語る通り、多幸感に溢れた1枚。Ruxell no beatでお馴染み、売れっ子DJの2。先日急逝したマリリア・メンドンサもゲスト参加のルイーザ・ソンザの新譜は3に。ナチフッツの25周年記念版も素晴らしい!来年はどんな作品に出会えるか今から楽しみです!

1. Pabllo Vittar / Batidão Tropical

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2. Ruxell / Paz, Amor e Grave

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3. Luísa Sonza / DOCE 22

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4. Natifuts / Good Vibration - Vol.

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5. Jean Tassy, Iuri Rio Branco / Amanhã

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6. Os Amantes / Os Amantes

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7. Feyjão / Feyjão

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8. Mallu Magalhães / Esperança

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9. Liniker / Indigo Borboleta Anil

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10. Jazz Botânico / DJ Mam, Rodrigo Sha, & Jazz Botânico

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●宿口 豪

Bar Blen blen blen店主
渋谷マークシティ裏のブラジル食堂&酒場店主。音楽、サッカー、カシャーサ。ワイワイやってます。

相変わらず雑食で色々聴きましたが、コロナ禍でブラジルにも行けないので、向こうで実際よく聴かれているものがどうしても多くなってしまいました。1位は文句無し、最早神の領域。以下順位は関係なく2~4位はSSW/ロック、5~6位はパゴーヂ、7~10位はアホッシャ、フォホー、セルタネージョ部門という感じです。特に8、9、10辺りのチープだけどドスの効いたリズムと空気感はまさにブラジル!という感じで年々ハマってます。他にはヴァネサ・モレーノなど。

1. Maria Bethânia / Noturno

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2. Liniker / Indigo Borboleta Anil

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3. Lagum / MEMÓRIAS(de onde eu nunca fui)

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4. Outroeu / O outro é você

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5. Di Propósito / Tudo Di Proposito

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6. Ferrugem / Ferrugem em casa 2(Bloco 1)[ao vivo]

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7. Gavy Amarantos / Purakê

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8. Gusttavo Lima / Falando de Amor, Vol.2

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9. Os Barões da Pisadinha / Da Roça pra cidade (Ao Vivo)

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10. Zé Vaqueiro / O original

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●高木慶太

DJ/プレイリスター
飲食店向けのプレイリストが主戦場になり、1年以上DJブースから遠ざかっている。年明けから再開予定。

ランキングには反映させなかったが、ハイエイタス・カイヨーテとバッドバッドノットグッドの両新作で主役を食う異才ぶりを見せつけたアルトゥール・ヴェロカイが実は番外にして本命。これを機にヴェロカイの次なる越境先にも、また第二のヴェロカイの登場にも注目したい。さて、本題。パンデミック禍での音楽との付き合いも2年目。閉塞感からの逃避にも飽き、外耳にも内耳にも刺激を求めた。ブラジル音楽に対してもまた然りということでこのランキング。

1. アマーロ・フレイタス / サンコファ

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2. オルケストラ・アフロシンフォニカ / オリン - ア・リングア・ドス・アンジョス

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3. Caetano Veloso / Meu Coco

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4. Tuyo / Chegamos Sozinhos em Casa Vol. 1&2

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5. 
LoreB / Cheio De Vazi

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6. ジェニフェル・ソウザ / パシフィカ・ペドラ・ブランカ

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7. 
ルエジ・ルナ / ボン・メズモ・エ・エスター・ヂバイショ・ダグア

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8. マリーザ・モンチ / ポルタス

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9. Gal Costa / Nenhuma Dor

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10. ヨウン / Bxd in Jazz

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●高橋健太郎

音楽評論家、音楽プロデューサー、レーベル&スタジオMemory Lab主宰。著書に『ヘッドフォン・ガール』(2015)、『スタジオの音が聴こえる』(2014)、『ポップミュージックのゆくえ』(2010)

ストリーミング・サービスではブラジル音楽の情報を得ることが難しいこともあって、マリーザ・モンチの新作が出ていたことすら、年末まで気づかないような年だった。何らかの偶然で出会ったブラジル盤の新譜にはスリリングな発見もあり、10枚を選ぶのは難しくなかったが、日本発売盤以外は他の人とあまり重ならないのではなかろうか。Phya Natashka、Leopoldina、Pedro Santosはそれぞれデビュー作だと思われるが、本国ではどのように評価されているのか知りたいところ。MPB自体が若い世代の関心を引く音楽ではなくなっているのかもしれないが。来年はブラジル音楽の情報チャンネルをもう少し確保したい。

1. ホジェリオ・ボッテール・マイオ / ポール・ウン・トリス

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2. Natalia Machiavelli / Phya Natashka

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3. Thiago Elniño / Correnteza

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4. Leopoldina / Semente Crioula

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5. オルケストラ・アフロシンフォニカ / オリン - ア・リングア・ドス・アンジョス

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6. Augustinho da Silveira / Freguesia Açoriana

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7. Pedro Santos / Feliz Cidade

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8. Pedro Longes, James Liberato / Cançoes de Amor e Solidão

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9. Caetano Veloso / Meu Coco

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10. Luiza Hellena / Uma Voz

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(ラティーナ2022年1月)




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