
[2022.1]【連載 シコ・ブアルキの作品との出会い⑰】 いったい何なのか — O que será
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文と訳詞●中村 安志 texto e tradução por Yasushi Nakamura
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中村安志氏の「シコ・ブアルキの作品との出会い」、「アントニオ・カルロス・ジョビンの作品との出会い」の2連載を交互にアップしています。ブラジルで最も人気も高い2人の音楽家の作品を、外交官としてブラジルに長く滞在した中村安志氏が曲の成り立ちから、社会的背景に至るまで詳しく解説。ブラジル音楽を更に深く聴くための人気連載です。今回は、シコの作品です。(編集部)
ブラジル北東部バイーア地方が誇る文豪ジョルジ・アマードの人気小説に、『Dona Flor e seus dois maridos(フロール奥様と彼女の二人の夫)』という、有名な作品があります。植民地時代のブラジル旧首都であるサルヴァドールの街を舞台に、博打うちの遊び人である夫ヴァジーニョがカーニバルで命を落とし、残された未亡人フロールは、信心深い薬剤師テオドーロと再婚するものの、戻ってきた亡夫の亡霊と新しい夫との間で迷いながら暮らすという物語です。
この小説を原作とした映画が1976年に制作され、シコ・ブアルキに委嘱された主題歌のタイトルが、「O que será(何なのか)」。少し謎めいた題名ですが、いろいろなメッセージを投げかけてくる内容です。
↑映画「フロール奥様と彼女の二人の夫」のあらすじ」
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