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[2020.12]柳原孝敦【特集 私が選ぶラテンアメリカの本】

選・文●柳原孝敦

 ラテンアメリカ関連の本を3冊紹介するよう依頼されたので、ここはぜひとも拙著『テクストとしての都市 メキシコDF』(東京外国語大学出版会、2019)を大々的に宣伝して、とも思ったのだが、どうも古い人間なせいか、自己宣伝ははしたないと思ってしまう。それに、膨大な数の文献の中からたった3冊しか選べないところへ自分のものを位置づけるなどおこがましい。
 古い人間といえば、怠け怠けであったとはいえ、30年以上もラテンアメリカ関連の本を読んでいると、自身の人生や歴史このことを考えないではいられない。近年、日本のラテンアメリカ化が著しいと思うにつけ、ラテンアメリカの本を読んできたことは世界史の理解の助けになったと思うのである。そんなわけでここでは個人や家族の物語(historia)と歴史(historia)との接点を垣間見せてくれるものを選んでみた。


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