[2024.5]【中原仁の「勝手にライナーノーツ」 ㊻】 Bernardo Zen 『Tudo é sinal』
文:中原 仁
このファースト・アルバム『Tudo É Sinal(トゥード・エ・シナル)』がサブスクで配信開始された2024年3月14日、18歳のバースデーを迎えたサンパウロのシンガー・ソングライター&ギタリスト、ベルナルド・ゼン。学校の友人たちと組んだバンド、ウマ・リラとの共演で、ベルナルドが全9曲を作詞作曲。収録時間20分のショート・サイズながら、白昼夢のようにさまざまな映像(半ば幻影?)が浮かんできて、次はどこに連れていかれるんだ? と言いたくなるようなトリップ感があるアルバムだ。
詳しい資料がないので、まず映像を。級友たちと一緒にクリオーロの「Não existe amor em SP」、バーデン・パウエル&ヴィニシウス・ヂ・モライス作「Canto de Ossanha」を歌う映像だ。場所はおそらく学校の教室。マスクをしているのでコロナ禍の期間だろう。5人の右端がベルナルドだ。
Sarau guaracy - Não existe amor em SP (Criolo)
Trupe Guaracu - Canto de Ossanha
(Baden Powel e Vinícius de Moraes)
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