[2016.10]フェルナンド・カブレラ モンテビデオと音楽
文●ソフィア・カサノバ/写真●ルリ
texto por SOFIA CASANOVA / foto por LULI
ホルヘ・ルイス・ボルヘスやフリオ・コルタサルが滞在し、フェルナンド・カブレラ自身もライヴショーを行ったこともあるモンテビデオ市内の伝説のホテル・セルバンテス(現ホテル・エスプレンデドール)の最上階で話しを聞いた。
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—— よく訊かれることかもしれませんが『Fernando Cabrera Canta Mateo y Darnauchans(フェルナンド・カブレラ マテオとダルナウチャンスを歌う)』の録音の経緯を教えてください。オマージュという意味もあったのでしょうか。
フェルナンド・カブレラ 自分のオリジナルではないと同時に自由なヴァージョンだから、音楽的には自分のもののように感じている。マテオとダルナウチャンスとはどちらとも長い間仕事をしてきたので個人的に思い入れのある曲だったんだ。いつも彼らの歌を歌うけれど、昨年彼らの曲だけを捧げるコンサートを開こうと決めて、その後にAyuiレーベルからCDとしてリリースしないかと持ちかけられた。そういう考えはなかったので驚いたけれど、いいアルバムになったと思っているので満足しているよ。彼らの業績に敬意を表す意味もあるし、自分にとっても嬉しいこと。彼らとともに人生をかけてつくってきた美しい歌を歌えるなんて素晴らしいことじゃないか?
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