[2022.9]【中原仁の「勝手にライナーノーツ」㉖】 Carlos Malta e Pife Muderno em GIL『Suíte Viramundo』
文:中原 仁
マルチ・リード奏者、カルロス・マルタが率いる “笛と太鼓のバンド”、カルロス・マルタ&ピフィ・ムデルノの『Carlos Malta e Pife Muderno em GIL』。80歳を迎えたジルベルト・ジルの名曲を約40曲、アルバム4作品にまたがって演奏する壮大なプロジェクトだ。8月上旬に第1弾『Suíte Viramundo』が、9月上旬に第2弾『Suíte Tempo Rei』がデジタル・リリースされ、10月に『Suíte Primazia』、11月に『Suíte Festa』へと続く。ここでは第1弾『Suíte Viramundo』を紹介しよう。
カルロス・マルタは、20歳だった1981年から1993年まで、エルメート・パスコアルのグループに参加。独立後の1994年に結成したバンドのひとつが、ピフィ・ムデルノだった。メンバーは、、、
Carlos Malta (pife/flute/saxofone)
Andrea Ernest Diass (pife/flute)
Oscar Bolão (drums/percussion)
Marcos Suzano (pandeiro)
Durval Pereira (zabumba)
リオ生まれのマルタがなぜ、横笛を軸とするブラジル北東部のグループ、バンダ・ヂ・ピファノス・ヂ・カルアルーを範とするバンドを組んだのか。マルタの証言を引用しよう。
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