[2020.12]アルベルト松本【特集 私が選ぶラテンアメリカの本】
選・文●アルベルト松本
日本には、戦前から中南米に関する書籍やレコード(今やCD、DVD等デジタル化したもの)が存在し、特に音楽関係者には熱狂的なファンも存在してきた。戦時中でさえ当局はアルゼンチンタンゴを認めていたと聞いているが、当時は(もしくは今も)あのブエノスアイレスへの憧れなどもあったのであろう。以前から日本人海外移住者にはビジネスに従事した商社マンや考古学者等がおり、こうした人たちからの便りや記事、記録史は常に刺激を与えてきた。今は様々な分野のラ米専門家が書いた論文集もたくさんあるが、時代も変わってユーチューバー的な若者の映像記録やブログもたくさん見られるので、異なった視点から小説のようにラテンアメリカという地域を「発掘」、「再発見」することができ、興味をそそるものが存在する。
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