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[2024.10]ブラジル人ピアニストヒカルド・バセラールと、歌手レイラ・ピニェイロがジョアン・ドナートに捧げるアルバムをリリース!〜ドナートが亡くなる前に遺した未発表曲も収録〜
ブラジル人ピアニスト/作曲家/音楽プロデューサーのヒカルド・バセラール(Ricardo Bacelar)が、歌手のレイラ・ピニェイロ(Leila Pinheiro)とタッグを組んで制作したアルバム『Donato』がリリースされた。配信も9/27から始まっている。 アルバムタイトルからわかるように、本作はブラジルの音楽家で昨年7月に亡くなったジョアン・ドナートの楽曲が新たな解釈で収録されている。生きていれば、今年の8月17日で90歳の誕生日を迎えるはずだった。 本作の
[2024.10]最新ワールドミュージック・チャート紹介【Transglobal World Music Chart】2024年10月|20位→1位まで【聴きながら読めます!】
e-magazine LATINA編集部がワールドミュージック・チャート「Transglobal World Music Chart」にランクインした作品を1言解説しながら紹介します! ── ワールドミュージックへの愛と敬意を込めて。20位から1位まで一気に紹介します。 20位 Carla Pires · VaiVemレーベル:Ocarina [-] 19位 Lemon Bucket Orkestra · Cuckooレーベル:Lemon Bucket Orkestra
[2024.10]【映画評】『ECMレコード サウンズ&サイレンス』〜創立55周年を迎えた名門レーベルの “静寂の次に美しい音楽” が生まれる瞬間
創立55周年を迎えた名門レーベルの “静寂の次に美しい音楽” が生まれる瞬間 文●圷 滋夫(映画・音楽ライター) シンプルなインテリアの美しい白い部屋で、一人椅子に座り、物憂げに俯く精悍な顔つきの男。マンフレート・アイヒャー、1943年生まれのドイツ人、1969年に創立され今年55周年を迎えるECMレコードの主宰者だ。ECMは音楽的にはジャズを中心としながら現代音楽や民族音楽を取り込んだものが多く、それらの要素のバランスはミュージシャン次第で、結果的に各々独自の多様なサ
[2024.10]【境界線上の蟻(アリ)~Ants On The Border Line〜23】聴く者を〝異界〟へと誘う孤高のケルティック・コーラス〜アヌーナ(アイルランド)
文●吉本秀純 Hidesumi Yoshimoto ヨーロッパ周縁国の伝統音楽や聖歌などに根差した合唱音楽(ポリフォニー)といえば、80年代にワールド・ミュージックが幅広い聴き手から親しまれるようになった時期に日本でも注目を集めた。最もよく知られるのは作曲家のフィリップ・クーテフが創設したブルガリア国立合唱団だろうが、他にもフランス領のコルシカ島や旧ソ連圏のジョージア(グルジア)のポリフォニー、日本でも前回にこのコーナーで取り上げた『AKIRA』のサントラで知られる芸能山
[2024.10]【映画評】『シビル・ウォー アメリカ最後の日』〜現実と地続きの“もしもの世界”で描かれる 一生モノのトラウマ級の恐怖を体感する
『シビル・ウォー アメリカ最後の日』 現実と地続きの“もしもの世界”で描かれる 一生モノのトラウマ級の恐怖を体感する 文●圷 滋夫(映画・音楽ライター) 本作の監督/脚本家アレックス・ガーランド(1970年ロンドン生まれ)は26歳の時に「ザ・ビーチ」(レオナルド・ディカプリオ主演で03年に映画化)で小説家デビューし、後に脚本家、さらに監督としてのキャリアを始め、『28日後…』(02 脚本)、『わたしを離さないで』(10 脚本)、『エクス・マキナ』(15 監督/脚本)など