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Web版 2022年10月

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2022年10月に新規にアップした記事のみが収められているマガジンです。こちらでアーカイブ記事は読めませんので、アーカイブ記事も購読するには定期購読マガジンの「ラティーナ」(月額…
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#ラティーナ

[2022.10] 【島々百景 第76回】 慶良間諸島 沖縄県

文と写真:宮沢和史  沖縄本島那覇市の泊港からフェリーで一時間ほど西へ進むと、圧倒的な海の青さを誇る島々に渡ることができる。そう慶良間諸島である。沖縄県の海の青さといえば宮古島や八重山を思い浮かべる方が多いと思うが、沖縄本島から高速船に乗れば35分程度で行ける30km強の距離(泊港から恩納村への直線距離にほぼ等しい)にありながらその海の美しさには誰もが息を飲むはずだ。“○○○ブルー” という言い方を耳にすることが多いが “ケラマブルー” と表現される青はきっと多くの人の経験

[2022.10]【連載シコ・ブアルキの作品との出会い㉞】ブラジルを代表する料理を囲んで — Feijoada completa

文と訳詞●中村 安志 texto e tradução por Yasushi Nakamura  ブラジルに馴染みのある方が必ず思い浮かべる代表的料理といえば、豚の臓物や干し肉などと黒豆をじっくり煮込んだフェイジョアーダ (feijoada)でしょう。ホームパーティーに招かれた土曜の昼下がり、皆で食べ始めたはいいものの、美味さにつられてすっかり重くなったお腹を抱え、ハンモックで昼寝させてもらい、気づいたら日が暮れていたことがありました。ずっしりときますが、大鍋とおつまみを

[2022.10]最新ワールドミュージック・チャート紹介【Transglobal World Music Chart】2022年10月|20位→1位まで【聴きながら読めます!】

e-magazine LATINA編集部がワールドミュージック・チャート「Transglobal World Music Chart」にランクインした作品を1言解説しながら紹介します! ── ワールドミュージックへの愛と敬意を込めて。20位から1位まで一気に紹介します。 20位 Catrin Finch & Seckou Keita · Echoレーベル:Bendigedig [18] 19位 Fanfara Station · Boussadiaレーベル:Garrinc

[2022.10] 【連載アントニオ・カルロス・ジョビンの作品との出会い㉛】盟友に頼らずとも見事なジョビンの歌詞 - Luiza

文と訳詞●中村 安志 texto e tradução por Yasushi Nakamura  この連載の23回目の記事では、TVドラマ用にジョビンに委嘱された名曲Anos dourados(黄金の年月)のため、シコ・ブアルキに託された歌詞が、シコのあれほどの才能にもかかわらず、ドラマ放映開始に間に合わなかったというお話をご紹介しました。また、連載5回目でご紹介した有名な曲Waveについても、最初は歌詞のない状態で推移し、途中でシコ・ブアルキにジョビンが歌詞制作を依頼し

[2022.10] 【映画評】 『アフター・ヤン』 ⎯⎯ 理知的でありながらエモーショナルでスピリチュアル、 そして社会的な視点も持った唯一無二のSFヒューマンドラマ

『アフター・ヤン』    理知的でありながらエモーショナルでスピリチュアル、  そして社会的な視点も持った唯一無二のSFヒューマンドラマ    文●圷滋夫(映画・音楽ライター)  映画の冒頭、白人男性と黒人女性、アジア系の少女の3人が記念写真を撮っている。そしてアジア系の青年がタイマーでシャッターをセットし、3人に加わる。少女は青年を「お兄ちゃん」と呼び4人はとても仲の良い家族のように見えて、その光景に惹きつけられるが、その反面、人種的にも醸し出す空気にも微かな違和感があ

[2022.10]【中原仁の「勝手にライナーノーツ」㉗】 João Cavalcanti 『Ivone Rara 100 Anos da Dona do Samba』

文:中原 仁  ジョアン・カヴァルカンチ(1980年、リオ生まれ)は、レニーニの息子。リオのラパ地区のライヴハウスから羽ばたいた21世紀サンバ新世代のアイコンとなるグループ、カズアリーナ(Casuarina)の中心メンバーとして人気を確立した。  ラパ新世代の盟友、ペドロ・ミランダ、モイゼイス・マルケス、アルフレッド・デル・ペーニョとのプロジェクト、セグンダ・ラパでも活動。2012年、サンバだけなくポストモダンなMPBにシフトした、シンガー・ソングライターとしてのファース

[2022.10]完壁、大興奮のマリーザ・モンチ ブエノスアイレス公演全レポート!

文と写真●本田 健治 texto & fotos por Kenji Honda  アルゼンチンが南米では一番早く入国時の条件を緩和するという情報を得た7月後半になって、仲良くしているブラジルの仲間から「元気かい?」いつもブエノスに行っているけど,今度はいつ?」の電話。彼らとは、ブラジルの音楽だけでなく、ある大手鉄鋼会社の日本感謝祭の仕事、ザ・ブームのブラジル公演の仕事などを通じて一緒に汗をかいてきた仲間。彼はマリーザ・モンチ、セウ・ジョルジをはじめ、今やブラジルの大物アー