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Web版 2024年12月

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2024年12月に新規にアップした記事のみが収められているマガジンです。こちらでアーカイブ記事は読めませんので、アーカイブ記事も購読するには定期購読マガジンの「ラティーナ」(月額…
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[2024.12]【境界線上の蟻(アリ)~Ants On The Border Line〜25】ポーランドの鬼才が南インド勢と繰り広げる〝電脳シャクティ3.0〟〜サーガラ 『3』

文●吉本秀純 Hidesumi Yoshimoto 中央ヨーロッパ諸国の中でもとりわけ層の厚いジャズ・シーンを形成するポーランドは、ポスト・ロック、ヒップホップ、テクノ、アンビエント、ワールド・ミュージックなどの他ジャンルの要素に対して開かれた感覚を持つ音楽家が多いのも特徴的だが、1983年生まれのアルト・クラリネット奏者のヴァツワフ・ジンペル(Waclaw Zimpel)もその1人と言えるだろう。かつてギタリストの内橋和久がポーランドから気鋭のプレイヤーたちを日本へ招聘し

[2024.12]『唄方プロジェクト』 ジャマイカへ行く♪(前編)

文●宮沢和史  日本のフォークソング、和製ロック、流行歌、演歌、ムード歌謡。自分の音楽性の基盤にあるのはそれらの音楽であることは間違いないと断言できる。物心ついた時から、いやそれ以前から耳に入ってくる音楽の量は圧倒的に日本産だったわけだし、自分が生まれ育つ環境において無意識に共感できたり、逆に未知なる異郷に思いを馳せたりと、日本製音楽はまさに自分の血肉が形成される過程においての滋養に他ならなかった。ただ同時に言えるのはそういった音楽を創造してきた作曲家、作詞家、編曲者、演奏

[2024.12]最新ワールドミュージック・チャート紹介【Transglobal World Music Chart】2024年12月|20位→1位まで【聴きながら読めます!】

e-magazine LATINA編集部がワールドミュージック・チャート「Transglobal World Music Chart」にランクインした作品を1言解説しながら紹介します! ── ワールドミュージックへの愛と敬意を込めて。20位から1位まで一気に紹介します。 20位 África Negra · Antologia Vol. 2レーベル:Les Disques Bongo Joe [12] 19位 Sinimuso · Nouskaa Sisaretレーベル:

[2024.12]【速報】結成60周年!伝説のギター・デュオ、アサド兄弟〜2025年4月に来日ツアーを開催!

 来年、結成60周年を迎える伝説のギター・デュオ、アサド兄弟が、来年4月に来日し、久しぶりに日本での公演を行うことが決定!  ショーロのバンドリニストだった父親の影響で、幼い頃からギターに慣れ親しんだセルジオとオダイルのアサド兄弟は、著名なギタリスト、モニーナ・タヴォラの元で更にその精緻なアンサンブルに磨きをかけた。デュオ・ギターのためのオリジナル作品を圧倒的なテクニックで披露し聴衆を驚かせ続けるアサド兄弟は、兄セルジオの巧みなアレンジにより、様々なジャンルの音楽をレパート

[2024.12]【新刊案内】『新しいメキシコ・ガイド』 〜 食と器と建築に目がないデザイナーとメキシコシティに18年間住むライターの二人三脚で贈る偏愛的案内

文●編集部  メキシコの3都市、メキシコシティ、プエブラ、オアハカのガイドブック『新しいメキシコ・ガイド』が11/1に刊行されました。月刊ラティーナの頃からメキシコ音楽を紹介してくれていたメキシコ在住のライター長屋美保さんと、東京在住のデザイナー福間優子さんの共著で、今までになかったとびきりのメキシコを紹介するガイドブックです。  先住民と移民の文化がミックスする料理、カラフルで美しい手仕事の民芸品、ローカルの人たちが日々訪れる商店や市場、最先端の建築デザインによる図書館

[2024.12]ブラジル新世代の中軸として注目される存在〜チン・ベルナルデス Tim Bernardes〜来日インタビュー 

文:中原 仁  2023年11月、ソロで初来日して「FESTIVAL de FRUE 2023」に出演、ギターとピアノの弾き語りで美しい歌声とソングライターとしての実力を披露した、チン・ベルナルデス。2024年11月にはロック・トリオ、オ・テルノを率いて再来日し「FESTIVAL de FRUE 2024」に出演。結成15年のオ・テルノの “活動停止前の最後のコンサートツアーとしての初来日” となった。  チン・ベルナルデスが2017年に発表したファースト・ソロ『ヘコメサ

[2024.12]【中原仁の「勝手にライナーノーツ」 53】 5 a Seco 『Sentido』

文:中原 仁  2000年代後半から2010年代に頭角を表した、ノヴォス・コンポジトーレス(新しいコンポーザーたち)と総称されるサンパウロの新世代。そのキーパーソン、ダニ・グルジェルとハイスクールの同級生だったト・ブランヂリオーニ、ヴィニシウス・カルデローニのほか、ペドロ・アルテーリオ、ペドロ・ヴィアーフォラ、ダニ・ブラッキ。この5人のシンガー・ソングライターが2009年に結成したバンド、シンコ・ア・セコ。当時は全員、20代前半だった。  当初は、ライヴのために期間限定で

[2024.12]【映画評】I LOVE❤️MOVIES ! 『I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ』『キノ・ライカ 小さな町の映画館』

I LOVE❤️MOVIES ! 『I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ』 『キノ・ライカ 小さな町の映画館』 文●圷 滋夫(映画・音楽ライター)  今年も残すところ後わずか。今年最後のこのコラムは、映画愛に溢れた2本を紹介しよう。