
このマガジンにはラティーナ2020年11月に新規にアップした記事が収められていますが、定期購読マガジンの「ラティーナ」を購読していただくと、最新号とアーカイブの全てが月額900円…
¥950
- 運営しているクリエイター
#映画

[2020.11]映画評|『燃ゆる女の肖像』|18世紀を生きた女性が現代へ伝えるメッセージと深い愛、 そしてめくるめく映画的興奮に満ちた傑作!
文●圷 滋夫(あくつしげお/映画・音楽ライター) 本作はある絵画についての物語だ。そしてその一枚の絵「燃ゆる女の肖像」に込められた、不思議な逸話と秘めた想いが少しずつ明らかにされる。 18世紀のフランス。ブルターニュ地方の孤島にやって来た画家のマリアンヌ(ノエミ・メルラン)は、伯爵夫人の娘エロイーズ(アデル・エネル)の肖像画を依頼されていた。まだカメラが発明される前で、婚約者に渡す見合い写真の代わりになる絵だ。しかし以前エロイーズが結婚を拒んで画家に顔を見せなかったた