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Web版 2022年4月

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#松田美緒

【松田美緒の航海記 ⎯ 1枚のアルバムができるまで⑦】 La Selva ⎯⎯ ウーゴの宇宙船に乗って ⎯⎯

▼ La Selva(2021) ウーゴの宇宙船に乗って 文●松田美緒  2020年8月、パンデミックの最中に映像チームと始めた配信 “Through The Window” の3回目に、また世界とつながりたいという思いから、ウーゴ・ファトルーソに久しぶりにメールを書いて、新しい曲を歌わせてくれないかと聞いてみた。すると、すぐに嬉しい返事が来て、わざわざこのために曲を書き下ろしてくれた。“El viaje de la libelula”「トンボの旅路」という歌で、向こう

【松田美緒の航海記 ⎯ 1枚のアルバムができるまで⑥】 クレオール・ニッポン ⎯⎯ 歌の記憶を旅する ⎯⎯

▼ クレオール・ニッポン(2014) 歌の記憶を旅する 文●松田美緒  南米を奔走してアルバムを作っても、日本ではレコ発として再現のしようがなく、カーボヴェルデをウルグアイでやってクレオール人に見せてすごいねと言ってもらって喜んでるだけで、震災後の大変な時に自己満足で終わってちゃいけないと思い始めた。南米で日本の歌をその時だけとってつけたように歌うのも違うし、これぞ私の日本の故郷の歌です、と胸を張って言えるような歌がないだろうか。そんな2011年末、25年ぶりに訪れた秋田

【松田美緒の航海記 ⎯ 1枚のアルバムができるまで⑤】 Compás del Sur ⎯⎯ 羅針盤はくるくる回る ⎯⎯

▼ Compás del Sur (2011) 羅針盤はくるくる回る 文●松田美緒  『クレオールの花』をリリースした後、いろいろな旅が待っていた。まず、新年早々の2週間のベネズエラツアーで8つの州をコンサートとパランダ(セッション)しながら駆け回り、各地のトゥンバオ(スウィング)を浴びに浴びた。そして国際交流基金から南米ツアーのお話をいただいて、8月にウーゴとヤヒロさんと各地の音楽家をゲストに迎えながら、アルゼンチン、ウルグアイ、チリを公演した。いろいろな歌を歌いながら

【松田美緒の航海記 ⎯ 1枚のアルバムができるまで④】 Flor Criolla ⎯ 褐色の大地の歌を花束にして ⎯

▼ Flor Criolla (2010) ⎯ 褐色の大地の歌を花束にして ⎯ 文●松田美緒  2007年真冬のブエノスで観たウーゴ・ファトルーソと絶対にいつか一緒に音楽をしたいと思ってから一年、思いがけなくその願いが叶った。共演したのは富山のスキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドで、ちょうどウーゴがヤヒロトモヒロさんと出演予定で、ヤヒロさんが二人のドス・オリエンタレスと私と いうユニットを提案してくれたのだ。  初めてウーゴと二人で音を出した時、その音楽のビッグバンのような創造