世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2020.04]映画レビュー:人生で最も“厄介な関係”にハマる。

この春観るべき“親と子の関係”を描いた3本の傑作映画。 『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』『コロンバス』『在りし日の歌』 文●圷 滋夫 text by SHIGEO AKUTSU  全ての人間には必ず親が存在し、その関係は友人や恋人、夫婦とは違い、血縁という逃れられない繋がりによって死ぬまで付きまとう。…

[2020.04]主宰・大柴 拓の鬼才ぶり、マルチぶりの宝箱 大柴が素晴らしいメンバーたち…

 「ゆめくい」と言われて、すぐに人の悪夢を食べると言われている伝説の生きもの「獏」と連想する人はどのくらいいるのだろうか? 大柴より小学校1回分ほど年上の筆者は、年上の姉さんが当時のメジャー・シーンを駆け抜けたアイドル的ロック・バンド、BAKU(谷口宗一、車谷浩二、加藤英幸)のファ…

[2020.04]キューバの第一線で活躍するユーコ・フォン

〜それぞれ感じてください。タイコの音が気持ちいいとかなんでもOK!〜 文●山本幸洋 text by TAKAHIRO YAMAMOTO  超一流ミュージシャンと製作したコンテンポラリー・キューバン『ハバナ、夢の恋人』を1月にリリースしたユーコ・フォン。2000年からキューバで暮らし、プロの舞踊家、歌手と…

[2020.04]《100チェロ》を成功させたイタリア人チェリスト ジョヴァンニ・…

文と写真●松山晋也 text and photo by SHINYA MATSUYAMA  熟練のプロから8才の初心者まで、公募で集められた百人以上のチェロ奏者が一堂に会して演奏する壮大なプロジェクト《100チェロ》のコンサートを昨年東京で大成功させたイタリア人チェロ奏者/作曲家ジョヴァンニ・ソッリマ。その鬼才が…

[2020.04]沖縄の四季を詩情豊かに伝える 交響組曲「沖縄交響歳時記」 琉球交響楽団を…

文●北中正和 text by MASAKAZU KITANAKA   琉球交響楽団が、沖縄の人気曲を集めた『琉球交響楽団』以来15年ぶりに、新作『沖縄交響歳時記』を発表した。「かぎやで風」「谷茶前」「てぃんさぐぬ花」「唐船どーい」「久高」など、沖縄民謡や古典曲を素材にした清冽なオーケストラ組曲だ。作曲者は『…

[2020.04]レオナルド・ブラーボ 近藤久美子 『Tango』

文●徳永伸一郎 text by SHIN-ICHIRO TOKUNAGA  アルゼンチン・ロサリオ出身のギタリスト、レオナルド・ブラーボの演奏を最初に聴いたのは、クラシックギター専門誌を発行する現代ギター社が主催するコンサートだった。プログラムはすべてクラシック。見事なテクニックを備えた一流のクラシックギタ…

[2020.04]ブラジルポピュラー音楽にヴァイオリンの居場所を開拓した 踊るヴァイオリニ…

文●宮ヶ迫ナンシー理沙 text by NANCI LISSA MIYAGASAKO  マルチ・プレイヤーでソングライティングでも注目されるアントニオ・ロウレイロや超絶技巧ギタリストのヤマンドゥ・コスタ、ブラジルインスト音楽界の最重要グループの一つであるパウ・ブラジルでの活動で知られるピアノのマエストロ、ネル…

[2020.04]発見された スピネッタ晩年のスタジオ録音 『YA NO MIR…

文●フアンホ・カルモナ text by Juanjo Carmona 1月23日、アルゼンチンの音楽家の70歳の誕生日に7曲を込めたこのアルバムがリリースされた。  アーティストの没後に発表されるアルバムは疑問符を投げかけられがちである。こういった音楽業界の商業的な慣習にはサプライズは少ないが、このアルバム…

[2020.04]音楽の未来 世界は音楽でできている Vol.5 多国籍音楽

月刊ラティーナの休刊前最終号の1つ前の号にあたる本号では、改めて、世界の音楽の現在を知り、音楽の未来について考えられたらと思い、様々な国や地域の音楽について、執筆いただきました。こんな時だから、音楽の魅力を再確認したい。 副題「世界は音楽でできている」は、2007年に刊行された「…

[2020.04]ジャルダンの片隅で〜五十路エイリアン在仏記〜 第7回 「NY出発!…の前に…

文●中島ノブユキ(音楽家) text by NOBUYUKI NAKAJIMA  今世界はパンデミック前夜。日本から伝わってくるコンサートの開催断念のアナウンス。友人知人ミュージシャンやコンサート企画に携わる方々の苦渋の決断。そしてフランスでも少しずつ感じる公演キャンセルの嵐の予兆。こんな状況の中、果た…