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世界の音楽情報誌「ラティーナ」

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#アルゼンチン

[2022.5]【連載 アルゼンチンの沖縄移民史⑩】戦後の移民社会と救済活動②

文●月野楓子  のんびりペースの連載も10回目。始まった時は「内地」(沖縄から日本本土・他の都道府県をあらわす場合によく使われる)にいて、そのあと沖縄に引っ越し、気がつけばそれなりに時間が経っている。この期間に変わらなかったことといえば、コロナの話題が途切れなかったことだ。  こんな状況ゆえに気付いたこともなかったわけではないけれど、行きたい場所に行けないという事態は想像以上のダメージをもたらし、思考や判断もなんだかおかしくなっていた気がする。移動が制限され、もちろんラテ

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【松田美緒の航海記 ⎯ 1枚のアルバムができるまで⑤】 Compás del Sur ⎯⎯ 羅針盤はくるくる回る ⎯⎯

▼ Compás del Sur (2011) 羅針盤はくるくる回る 文●松田美緒  『クレオールの花』をリリースした後、いろいろな旅が待っていた。まず、新年早々の2週間のベネズエラツアーで8つの州をコンサートとパランダ(セッション)しながら駆け回り、各地のトゥンバオ(スウィング)を浴びに浴びた。そして国際交流基金から南米ツアーのお話をいただいて、8月にウーゴとヤヒロさんと各地の音楽家をゲストに迎えながら、アルゼンチン、ウルグアイ、チリを公演した。いろいろな歌を歌いながら

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[2022.3]早川 純 インタビュー|新作ソロバンドネオン・アルバム『Bandoneon errante / さすらいのバンドネオン』

インタビューと文:花田勝暁  気鋭のバンドネオン奏者、早川純が2018年のソロバンドネオン・アルバム『Caja Magica(カハ・マヒカ)』以来、4年ぶりとなる2ndソロバンドネオン・アルバム『Bandoneon errante / さすらいのバンドネオン』をリリースする。ライフワークとして毎年実施しているソロツアーを通してたどり着いたソロ・アルバム第二弾。  「前作以上にじっくりと時間を掛けてアルバムを制作した」と早川が言う本作は、ライブ感を重視した前作とは趣を変え、緻

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[2022.3] 【ロング・インタビュー】 ピアノトリオによるコンテンポラリー・ジャズの傑作『Jogo』を発表したフアン・フェルミン・フェラリスに訊く

インタビュー・文●宮本剛志  Text by Takeshi MIYAMOTO  カルロス・アギーレ(Carlos Aguirre)やアカ・セカ・トリオ(Aca Seca Trío)以降、アルゼンチンのフォルクローレでは最良のグループの1つが、フアン・フェルミン・フェラリス(Juan Fermín Ferraris)がヴォーカル、ピアノとして率いるクリバス(Cribas)だ。クリバスは2014年にデビュー作を発表して以降、コンスタントにリリースを続け着実にファンを増やし、2

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クリバスのリーダー、フアン・フェルミン・フェラリス(Juan Fermín Ferraris)の2ndソロ『Jogo』が間も無くリリース!

↓ご予約はこちらから。通常商品と、お得な角折れB級品がございます。  日本で今、最も受け入れられている現代アルゼンチンのグループの1つは、2014年にデビューしたクリバス(Cribas)ではないだろうか。その中心人物、フアン・フェルミン・フェラリス(Juan Fermín Ferraris|ピアノ)の『35mm』に続くソロ名義2作目となるアルバムは、伝統的ジャズ・トリオ編成でのオリジナル曲集となった。  ピアニスト兼作曲家であるフアン・フェルミン・フェラリス以外のトリオの

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[2022.2]【連載 アルゼンチンの沖縄移民史⑨】戦後の移民社会と救済活動① 移民の再開

文●月野楓子  沖縄の冬はそれなりに寒い。今日のように22度もあるのに寒いと書くことにはたしかに違和感があるし、太陽が出ると日差しが強く、そうなると途端にTシャツ・短パン・サンダルの人が増えるから、冬感はかなり低い。沖縄に住み始めて一年と少し経ったけれど、東京とのやりとりで、こちらが「寒いよ~」と言うと「またまた〜」と反応がかえってくるのは定番。でも曇っていて風が吹く日は気温にあらわれる数字よりずっと寒く感じるし、そういう日は人に会うとまず「寒いですね」なので、沖縄も冬なの

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[2022.2] 青木菜穂子 ⎯ ソロピアノ・アルバム『Tardes lejanas(遥かなる午後)』

文●花田勝暁  「セレステ・セプテット(Celeste Septet)」「クアルテート・コンフェイト(Cuarteto Confeito)」「オルケスタ・アウロラ(Orquestra Aurora)」などで活躍するピアニストの青木菜穂子が、ピアノ独奏を中心とするソロアルバム『Tardes lejanas(遥かなる午後)』を2月15日、リリースした。   収録曲は以下の通りで、タンゴの名作①③⑦⑩の他、青木のオリジナルの新曲②⑥⑨、ワルツの名作④、フォルクローレ・ピアニスト

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[2022.1]【アルゼンチン・ニュース】「タンゴ・アルヘンティーノ」のオリジナル・キャスト、タンゴの名ダンサー、エルサ・マリア逝く!

編集部  タンゴダンス界にまた悲報です。夫のエクトル・マジョラルと共にアルゼンチン・タンゴの象徴的なカップルの一人となったエルサ・マリア・ボルケスが、この1月8日に亡くなった。弟のカルロス・ボルケスが自分のFacebookに投稿した途端、ニュースは世界を巡り、無数のタンゴ・ファンから哀悼の言葉が寄せられたという。  1944年6月25日、ブエノスアイレスのラ・ボカ地区に生まれた彼女は、ダンスを職業とし、エルサ・マリアという芸名で、世界各地を訪れ、さまざまな地域の人々と肩を

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[2022.1] 「ラ米乱反射」電子版 第12回 「2021年ラテンアメリカ重要ニュース」

文 ● 伊高浩昭(ジャーナリスト)  2021年のラ米重要ニュースを並べます。「ニュース」は、中国語と同じで日本語でも「新聞」でした。しかし日本語では、ずいぶん前から「新聞」は「新聞紙」(ニュースペイパー)の意味になり、「ニュース」は、そのまま日本語になりました。  ニュースは、影響・衝撃・関心・興味などの強さによって「重要性」が判断されます。しかし、ニュースは次々に起きますから、「重要性」は常に流動的で相対的です。「絶対的に重要なニュース」は時にはあり得ますが、その寿命

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[2021.12]アルゼンチン・ニュース : ピアソラ・キンテートのギタリスト、オスカル・ロペス・ルイス逝く!

文●ラティーナ編集部  アストル・ピアソラのキンテート、オクテートなどのギタリストとして、約25年間にわたって活躍したオスカル・ロペス・ルイス氏が12月24日金曜日、ブエノスアイレスで亡くなったという悲しい報せが入った。  娘のアレハンドラ・ロペス・ハスカレビッチは22日、自身のFacebookアカウントを通じて、「父の健康状態が危機的であることをお伝えします。4度目の敗血症で集中治療室に入院し挿管されていたのですが、治療に反応せず、命が細ってきています。祈るしかありませ

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ディエゴ・スキッシ(Diego Schissi)の音楽的影響を知るためのアンケート

[月刊ラティーナ2016年5月号「新しい世界の作曲家」特集より] ディエゴ・スキッシ(Diego Schissi)1969年ブエノスアイレス生まれ。マノロ・フアレス、ダニエル・モンテスに師事。オルケスタ・エミリオ・バルカルセタンゴ学校卒。タンゴと現代音楽の接点を高みへと導くアルゼンチン音楽界で最も注目を集める開拓者。 12月11日AM9時〜 Cribas + Diego Schissi Quinteto 初の共演コンサート ▼ ▼ Q1.どういう音楽を聴いて育っ

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フアン・フェルミン・フェラリス(Juan Fermín Ferraris)[from Cribas]の音楽的影響を知るためのアンケート

[月刊ラティーナ2016年5月号「新しい世界の作曲家」特集より] 12月11日AM9時〜 Cribas + Diego Schissi Quinteto 初の共演コンサート ▼ ▼ Q1.どういう音楽を聴いて育ったんですか。特に好きだった作曲家や演奏家はいますか。 Juan Fermín Ferraris 家族の影響で常に聴いていました。子どもの頃から父のカセットやLPを見つけたり、ウォークマンを手にとっては同じアルバムを繰り返し聴いていました。ルイス・アルベルト・

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[2021.11]【連載 アルゼンチンの沖縄移民史⑧】日本の敗戦と移民社会

文●月野楓子  10月は沖縄と移民の結びつきを知るのには特別な月であった。というのも、10月30日は「世界のウチナーンチュの日」であり、関連するイベントが目白押しで、1日に複数のイベントが重なることもあるほどの充実ぶりだった。ペルー出身の歌手・アルベルト城間さんや沖縄出身のタレント・りゅうちぇるさんといった著名人・有名人が出演するトークイベントから、国内外の沖縄にルーツを持つ一般の人々が参加するイベント、関連する映画の上映や講演会など、実に多くの企画が行われた。人々は自分の

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[2021.10] 【アルゼンチン・ニュース】 ブエノスで常に至高善を求めた音空間「カフェ・ビニーロ」がコロナの犠牲...いざ次のラウンドへ〜ポルテーニョが愛した伝説の音空間の話

文●本田 健治 texto por Kenji Honda  ブエノスアイレスのパレルモ地区に2009年にオープンしたライブ・カフェ&レストラン「カフェ・ビニーロ」が、コロナ禍の影響を受けてとうとう閉じることになった。  自分もバンドネオンを演奏するチェチェ・オルドニェスと、2003年からのタンゴダンス世界選手権の草創期を実質的に動かしていたテレサ・ロドリゲスが、その職を離れてブエノスアイレスの新しい音楽ムーブメント揺籃の地を目指して活動を開始。もちろん最初から上手くいっ

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