世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2021.04]『ブータン 山の教室』 『サンドラの小さな家』 『ハウス・イン・ザ・フィー…

文●圷 滋夫(あくつしげお/映画・音楽ライター) ※こちらの記事は、4/14からは、有料定期購読会員の方が読める記事になります。定期購読はこちらから。 『ブータン 山の教室』 ※4月3日より、岩波ホール他にて全国順次公開! ©︎2019 ALL RIGHTS RESERVED  『ブータン 山の教室』は、タイトル…

[2021.03]『ノマドランド』『SLEEP マックス・リヒターからの招待状』『まともじゃな…

文●圷 滋夫(あくつしげお/映画・音楽ライター) ※こちらの記事は、3/23からは、有料定期購読会員の方が読める記事になります。定期購読はこちらから。

[2021.02]『春江水暖〜しゅんこうすいだん』新人監督、驚異のデビュー作は 今年のベス…

文●圷 滋夫(あくつしげお/映画・音楽ライター)  “春江水暖” とは「春に河の水が暖かくなる」という意味で、このタイトルからも、本作の影の主人公は舞台となった中国の杭州市富陽区に流れる大河、富春江だと言いたくなる。なぜなら映画の序盤では富春江の説明が入り、終盤には富春江の歌が朗々…

[2021.02]映画『すばらしき世界』

文●圷 滋夫   text by SHIGEO AKUTSU 林正樹インタビュー 様々なジャンルでマルチな活躍を見せるピアニスト、 林正樹が西川美和監督の最新作『すばらしき世界』で 初めて映画音楽を手掛け、そこから見えてきたものを語った。  林正樹は、椎名林檎から渡辺貞夫、菊地成孔、小野リサ、川井郁子、…

[2021.01]映画評|『わたしの叔父さん』『聖なる犯罪者』|善と悪を、それぞれ対極の…

文●圷 滋夫 (あくつしげお/映画・音楽ライター)  善と悪。人が胸の奥に秘めた正反対の心を、その在り方に影響を及ぼす社会的な側面と絡めながら、それぞれ圧巻の、そして太極の表現で描いた二本の映画が公開される。  デンマーク映画『わたしの叔父さん』は、首都コペンハーゲンから遠く離れた…

[2020.12]映画評|『ニューヨーク 親切なロシア料理店』 『この世界に残されて』|家…

文●圷 滋夫(あくつしげお/映画・音楽ライター)  いつの時代でも、映画には家族が描かれる。そこには深い愛と強い絆、そして穏やかな安らぎがあり、これまで多くの観客の胸を熱く揺さぶってきた。しかしいつからか家族の在り方は多様化し、その関係性も変化してきた。今や綺麗事だけでは語れない…

[2020.11]映画評|『燃ゆる女の肖像』|18世紀を生きた女性が現代へ伝えるメッセージ…

文●圷 滋夫(あくつしげお/映画・音楽ライター)  本作はある絵画についての物語だ。そしてその一枚の絵「燃ゆる女の肖像」に込められた、不思議な逸話と秘めた想いが少しずつ明らかにされる。  18世紀のフランス。ブルターニュ地方の孤島にやって来た画家のマリアンヌ(ノエミ・メルラン)は、…

[2020.10]映画評|『おもかげ』『82年生まれ、キム・ジヨン』『ウルフウォーカー』|…

文●圷 滋夫(あくつしげお/映画・音楽ライター)  スペイン映画『おもかげ』は、まず冒頭で描かれる1シーン1カットの約15分に圧倒され、いきなり半ば強引に物語の中へと引きずり込まれてしまう。  主人公エレナに電話が掛かる。離婚した元夫ラモンと旅行中の6歳の息子イバンからだ。最初はな…

[2020.09]映画『mid90s ミッドナインティーズ』『行き止まりの世界に生まれて』|この…

文●圷 滋夫(あくつしげお/映画・音楽ライター)  今、スケートボードで繋がる少年たちを描いた、まるで二卵性双生児のような2本の青春映画が公開されている。  1本は『mid90s ミッドナインティーズ』。いつもスケートボードを抱えてタムロしている悪ガキグループの仲間に入った13歳の少年ステ…

[2020.08]映画『ぶあいそうな手紙』|滋味深く奥ゆかしい人生の締めくくりを輝かせる …

文●圷 滋夫(あくつしげお/映画・音楽ライター)  冒頭、幼馴染と思われる二人の男の会話が聞こえてくる。やがて映し出されるその姿はぼんやり見えるだけで、手前にアップで映る老人の無表情な横顔にピントが合っている。まるで大胆な浮世絵のような構図だ。老人は一方の男から「パパ」と話しかけ…