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Web版 2024年2月

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2024年2月に新規にアップした記事のみが収められているマガジンです。こちらでアーカイブ記事は読めませんので、アーカイブ記事も購読するには定期購読マガジンの「ラティーナ」(月額9…
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#ラティーナ

[2024.2]最新ワールドミュージック・チャート紹介【Transglobal World Music Chart】2024年2月|20位→1位まで【聴きながら読めます!】

e-magazine LATINA編集部がワールドミュージック・チャート「Transglobal World Music Chart」にランクインした作品を1言解説しながら紹介します! ── ワールドミュージックへの愛と敬意を込めて。20位から1位まで一気に紹介します。 20位 Luzmila Carpio · Inti Watana / El Retorno del Solレーベル:ZZK [5] 19位 Lenhart Tapes · Densレーベル:Glitter

[2024.2]【境界線上の蟻(アリ)~Seeking The New Frontiers~16】サインホ・ナムチェラク&内橋和久(トゥバ、日本)

文●吉本秀純 Hidesumi Yoshimoto  このコラムのvol. 12でも紹介したモンゴル出身でドイツを拠点に活動するエンジ(Enji)や、鮮烈なインパクトのMVを次々と制作してワールドワイドな注目を高めているシベリアの先住民族チュルム人のメンバーで構成された新世代グループのオティケン(Otyken)など。伝わってくる情報などは少ないながらも、これまでにない感覚を放つ音楽家が次々と台頭してきている感のあるシベリア~中央アジアの音楽シーンですが、80年代末から90年

[2024.2]【連載タンゴ界隈そぞろ歩き ⑪】酔っぱらいとクルド人とカボチャとロマ

文●吉村 俊司 Texto por Shunji Yoshimura 2023年11月の本連載でタンゴと酒の関係について取り上げたが、その中で紹介した "De puro curda", "La última curda", "El curdela", "Duelo curda" といった曲のタイトルに含まれる "curda" という語 ("curdela" は派生語) が今回のテーマである。 「酔い」「酔っぱらい」を意味するこの言葉、語源が「クルド人」だ、という説を聞いた

「ブラジル映画祭 in 東京 2024」の情報まとめ 【チケット販売開始!】

 3月8日(金)から3月14日(木)まで、東京・渋谷のユーロスペースで、「ブラジル映画祭 in 東京 2024」が開催されます!  開催情報は、駐日ブラジル大使館によるSNSで告知されていて、HPとかは今のところ立ち上げにならなそうなので、勝手ながら、こちらで情報をまとめてみました。ほら、SNSをあまり触らない人もいるでしょ…!?!  まず、名前も開催場所も一緒ですが、2015年まで渋谷・ユーロスペースを中心に10回開催された「ブラジル映画(主催:トゥピニキーン・エンター

[2024.2]【中原仁の「勝手にライナーノーツ」 ㊸】 Zé Ibarra, Dora Morelenbaum, Julia Mestre 『Live at Grasshaus』

文:中原 仁  現在、ファースト・アルバム『SIM SIM SIM』のサイクルを終える国内ツアー中のバーラ・デゼージョ。“活動停止”、“解散” とは名言していないが、これがファイナル・ツアーで、4人のメンバーはソロやバンドの活動に戻るのだろう。そうなることは漠然と予期していたので、メンバーの一人(ルーカス・ヌネス)を欠いた編成ながら昨年、初来日が実現し、FESTIVAL FRUEZINHO2023で繰り広げた素晴らしいライヴ・パフォーマンスを生体験できたことは大きな喜びだっ

[2024.2] 【映画評】『ミツバチのささやき』から半世紀、ビクトル・エリセから届いた新たな傑作!〜『瞳をとじて』

『ミツバチのささやき』から半世紀、 ビクトル・エリセから届いた新たな傑作! 『瞳をとじて』 文●圷 滋夫(映画・音楽ライター)  リュミエール兄弟が映画を発明してから約130年の歴史の中で、時代も国境も超えて今も輝き続ける多くの傑作映画が生み出されてきたが、ビクトル・エリセ監督『ミツバチのささやき』もその1本だということに誰も異論はないだろう。1973年の作品だが日本では1985年に初公開されて大ヒットを記録し、その後のミニシアター・ブームの先鞭を付けたとも言える。ま