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[2020.12]岡村 淳【特集 私が選ぶラテンアメリカの本】

選・文●岡村 淳

 なさそうで、ホンキで探すとけっこうあるもの、さてなんでしょう?
 日本語で書かれたラテンアメリカ関係の書籍です。今回も、こんな本が日本語で存在するのだとお伝えしたいのが多々あり、3冊に絞り込むのはまさしく身を切る思いでした。しかしそれらを身近に眺めて手に取れる場所となると…… 日本のとっておきの場所を紹介しましょう。競争率が増しそうで、できれば伏せておきたかったのですが…… 東京西荻窪のブラジリアンバー『APARECIDA』のSEBOコーナーです(セボとは本来、獣脂のことなのですが、ブラジルでは古書店をこの言葉で呼びます)。お店にうかがう度、こんな本があったのか!と驚くばかりですが、値段はだいたいカイピリーニャ一杯程度の良心価格。ブラジル音楽が目当てでお店を訪れる人たちの死角です。


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