[2024.9]【映画評】日本映画の明るい光『ぼくのお日さま』『ナミビアの砂漠』
日本映画の明るい光
『ぼくのお日さま』『ナミビアの砂漠』
文●圷 滋夫(映画・音楽ライター)
2024年は『夜明けのすべて』(三宅唱監督)『悪は存在しない』(濱口竜介監督)『ミッシング』(吉田恵輔監督)など、日本を代表する中堅監督のキャリアハイ・レベルの作品が既に公開され、この後も呉美保監督『ぼくが生きてる、ふたつの世界』や石井裕也監督『本心』などの期待作が公開を控えている。そんな邦画が充実した今年の中でも9月6日は、日本映画界の未来を明るく照らすであろう二人の新鋭監督の二作目の作品が、奇しくも同日公開される。将来2024年9月6日が、『ぼくのお日さま』『ナミビアの砂漠』という全く手触りの違う傑作が公開された日として、映画ファンの心に深く刻まれることを期待しながらこの二本を紹介しよう。
ここから先は
4,343字
/
8画像
このマガジンを購読すると、世界の音楽情報誌「ラティーナ」が新たに発信する特集記事や連載記事に全てアクセスできます。「ラティーナ」の過去のアーカイブにもアクセス可能です。現在、2017年から2020年までの3.5年分のアーカイブのアップが完了しています。
世界の音楽情報誌「ラティーナ」
¥900 / 月
「みんな違って、みんないい!」広い世界の多様な音楽を紹介してきた世界の音楽情報誌「ラティーナ」がweb版に生まれ変わります。 あなたの生活…