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[2025.1]2024年ブラジルディスク大賞 関係者投票①

※関係者投票の内容を五十音順でご紹介します。
(カタカナ表記のものは国内盤として発売されています)


●麻生雅人

Mega Brasil編集長。カシャッサ・カウンシル・ジャパン主任研究員。
「Cafe y Libros」オンライン講座「ボサノヴァの裏道を巡る」は毎月第一金曜開催。カシャッサとブラジルを知る(+飲む)「カシャッサ・アカデミー」も不定期開催(問:gentefinadojapao@gmail.com)。

オス・ガロチンは10年の1度の逸材。個人的には2位以下との点数差はかなり大きい。アギネス・ヌニスは2作目で、より表現の幅を広げてきた。ソウル界のキーパーソンの一人シウヴェラ、ディーヴァのジャマー、ソングライターのアンドレ・モッタによるトリオ・ユニットのヴェルチシ、ミナス出身のアウグスタ・ヴァルーナ、スタジオ録音アルバムはまだ未発表のドウギ・オー、フォーキーなイヴァンドロなど、ネオソウル~R&Bの新鋭の活躍が目立った。

1. Os Garotin / Os Garotin de São Gonçalo

2. Agnes Nunes / O Amor e Suas Variáveis

3. Vértice / Viver é Sentir

4. Augusta Barna / Na Miúda

5. Doug O. / Doug O. no studio Showlive

6. Nara Couto / Ori

7. Josiel Konrad / Boca no trombone

8. Ivandro / Trovador

9. Liniker / Caju

10. Ramiro Mart / Introspectro


●石郷岡 学

山形ブラジル音楽協会会長。泌尿器科医。ブラジル音楽を中心に様々な音楽を、SNSを中心に紹介しています。
https://note.com/mishigooka

1. は洗練されたアフロ・ブラジルの傑作。2. は審美的でいて爆発力も凄まじい。3. はバーラ・デゼージョの3人による親密なライブ。4. 爽快感溢れる優しいメロディーセンス。5. サウンドは先進的だが心地よい歌声のデビュー作。6. 幻想的にしてメランコリック。7. は可愛らしくインティメイトな優しい作品。8. ユニバーサルなスーパー・ポップ。9. は独特の空気感を持つ若き才能。10. ダンサブルで心地よい親子デュオ。

 1. Ubiratan Marques / Dança do Tempo

 2. アマーロ・フレイタス / イーエーイーエー

 3. Zé Ibarra, Dora Morelenbaum, Julia Mestre / Live at Glasshaus

 4. ブルーノ・ベルリ / ノ・ヘイノ・ドス・アフェートス2


 5. ドラ・モレレンバウム / ピーキ


 6. ラウ・ロー / カバーナ

 7. Sítio Rosa, Jennifer Souza, Bernardo Bauer / Sítio Rosa

 8. Tuyo / Paisagem

 9. Bernardo Zen / Tudo É Sinal

10. Orlas / Viver o Mar


●伊藤亮介

(有)大洋レコード取締役 / 全軟連公認学童コーチ / BFJ公認野球指導者 基礎I U-15
2005年より東京・神楽坂でブラジル・アルゼンチンからの輸入盤CD店/レーベルを運営。併設したコーヒー・スタンドでは、ディモンシュさん焙煎、ミルトンの妹ジャジャの農園の豆で淹れたコーヒーを提供中。夏みかん、いちじくと新たな具に挑戦してきた季節のパイ(エンパナーダ・アレンジ)も。
https://taiyorecord.com/

①はエスペランサからミルトンに対するリスペクトと、蓄積した表現法を重ね合わせたまごう事なき傑作。ギターの音色が浸透してゆく②や、 マルチ・メディアからの着想・発信をコンセプトにした⑤など、個人的には揺れた感情の持って行き場を作ってくれるアルバムを必要としました。冒頭曲・ラスト曲に熱い想いが込み上げる③、ラテン・グラミー受賞作で漢の色気を感じる④の2枚は入手可能なフィジカルの登場を待ち望んでいます。

1. ミルトン・ナシメント&エスペランサ・スポルディング / ミルトン+エスペランサ

2. ファビアーノ・ド・ナシメント、ダニエル・サンチアゴ  / オーリョス・ダアグア

3. Zé Manoel / CORAL

4. Jota.pê / Se o Meu Peito Fosse o Mundo

5. Tulipa Ruiz, Gustavo Ruiz, Alexandre Orion, Rica Amabis / TRAGO

6. Ayrton Montarroyos / A Lira do Povo

7. Sítio Rosa, Jennifer Souza, Bernardo Bauer / Sítio Rosa

8. Mocofaia / Mocofaia

9. Amilton Godoy / 80anos

10. Dani Gurgel & Debora Gurgel / DDG19 Big Band

●金田直樹(KND)

ディスクユニオン渋谷ジャズ・レアグルーヴ館ワールド担当
ブラジルのレコードが大好きです。たまにDJもやってます。

今年はなんと言ってもLINIKERの新作が期待を裏切らない出来栄えでした。
内容の良さはもちろん、豪華なゲストの陣営にもびっくり。
今回選出できませんでしたがWEEKNDとANITTA、BAD BAD NOT GOODとTIM BERNARDESのコラボも良かったですし、
アイドルマスターの曲にまでARTHUR VEROCAIが参加したりと、驚きの多い一年でした。

 1. Liniker / Caju

 2. Anitta / Funk generation

 3. Duda Beat / Tera e Tal

 4. Silva / Encantado

 5. ドラ・モレレンバウム / ピーキ

6. Tassia Reis / Topo da Minha Cabeça

 7. Delacruz / Vinho

 8. PEDRO SAMPAIO / ASTRO

9. Totô de Babalong / Pescoço Salgado

 10. Budah / Púrpura

●5代目

会社員
デザイナーでDJのプロレスラーのイクメン。

パブロ・ヴィタールのブレーガ第2弾を1位に選出。ただのオマエの趣味じゃないかと言われたら否定はできないですが、バンダ・カリプソや往年のテクノブレーガの名曲カヴァーで走り抜ける爽快感はダントツでしょう!ノルデスチ・オールスターの揃った2、個人的に注目してるオス・ガロッチン4、ルルが旬なアーティストと代表曲再演の7、シタンジーニョ&ショロローとミルトンの歌うセルタネージョ10など見逃せない名盤も生まれた年でした。

 1. Pabllo Vittar / Batidão Tropical vol.2

2. Romero Ferro / FREVÁLIA

 3. Duda Beat / Tara e Tal

4. Os Garotin / Os Garotin de São Gonçalo

5. Liniker / Caju

6. Cristal / Epifania

 7. Lulu Santos / Atemporal

8. Jair Oliveira / Tekoá

9. Jota.pê / Se o Meu Peito Fosse o Mundo

10. Chitãozinho & Xororó • Milton Nascimento / Outros Cantos

(ラティーナ2025年1月)




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