[2021.11]【連載 アントニオ・カルロス・ジョビンの作品との出会い⑩】先人の作品からも一部を引いた、雨あがりの薔薇園の輝き - 《Chovendo na roseira》
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[2021.11]【連載 アントニオ・カルロス・ジョビンの作品との出会い⑩】先人の作品からも一部を引いた、雨あがりの薔薇園の輝き - 《Chovendo na roseira》

文と訳詞●中村 安志 texto e tradução por Yasushi Nakamura

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 Chovendo na roseira(薔薇の園に雨が降る)は、名歌手エリス・レジーナとジョビンが1974年に制作した、「三月の水」を含む有名なアルバムに収録された、とても美しい歌です。エリスの夫でもあるピアニストのセザール・カマルゴ・マリアーノと共同でジョビンがアレンジを行い、ボサノヴァ黎明期以来ジョビンを長くサポートしてきたレコード・プロデューサーのアロイジオ・ジ・オリヴェイラが、本業から踏み出し、この歌に歌詞をつけるに至ったのも、面白い出来事です。

 「見て、薔薇の園に雨が降っている」と歌い出し、聴く者を美しい情景に引き込むこの歌は、もとは1967年に作曲・発表。当初、歌詞はなく、人気歌手マルコス・ヴァーリのアレンジなどで名を上げていたエウミール・デオダートの編曲で録音されたのが最初になります。その後1970年になって、デオダートは、米国映画「The Adventurers」(冒険者たち)に使う音楽の1つとして、この曲を採用。この映画の音楽は、1曲を除き、ジョビンとデオダートの作品で占められました。

(最初の部分は、Amparoという別な名曲で始まっており、しばらく途中で、今回の曲のメロディーが聞こえてきます。)

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