[2025.1]2024年ブラジルディスク大賞 関係者投票④
※関係者投票の内容を五十音順でご紹介します。
(カタカナ表記のものは国内盤として発売されています)
●MAKO
ミルトン・ナシメントと実力派ジャズ・ベーシスト&シンガーのエスペランサが、世界へブラジル音楽界の伝説を織り込んだ1. 。現代の粋なサンバ・カリオカで堂々と心を惹きつける、魅力あるペドロ・ミランダのアルバム2. 。ブラジルのシニアアイドル、シコ・ブアルキのとエドゥ・ロボに感謝の気持ちを込め乾杯! 3. 4. 。ダニ&デボラの親子が、ブラジル最高の19人編成のビッグバンドと、極上のサウンドを5. 。
1. ミルトン・ナシメント&エスペランサ・スポルディング / ミルトン+エスペランサ
2. Pedro Miranda / Atlântica Senhora
3. Chico Buarque / Que Tal um Samba?
4. Edu Lobo / Oitenta
5. Dani Gurgel & Debora Gurgel / DDG19 Big Band
6. ドラ・モレレンバウム / ピーキ
7. Zeca Pagodinho / 40 Anos (Ao Vivo)
8. Pietá / Nasci no Brasil
9. Maria João & André Mehmari / Algodão
10. Jota.pê / Se o Meu Peito Fosse o Mundo
●松岡康史
今年はとにかくジルベルト•ジル来日!他にも色々来てくれましたけどあんまりいけなかった(涙)早くも来日の③とかその周辺の緩いサウンドが気になるなぁと思って④とかをよく聴いてました。この若者のつくるトラックがなんだか新鮮で最高!注目されてると思うけどこのままローファイな感じでいてほしい。
1. Liniker / Caju
2. Jota.pê / Se o Meu Peito o Mundo
3. ブルーノ・ベルリ / ノ•ヘイノ•ドス•アフェートス 2
4. Batata boy / Magicleomixtape(quando vê, já foi)
5. Curumin / Pedra de Selva
6. Vitor Milagres / Vontage de Beleza
7. Ana Gabriela / Acustico Ana Gabriela
8. Tassia Reis / Topo da Minha Cabeça
9. Tulipa Ruiz, Gustavo Ruiz, Akexandre Orion, Rica Amabis / TRAGO
10. Alvaro Lancellotti / Arruda, Alfazema e Guiné
●松澤正宏
「ブラジル音楽」というかたまり感は無いけれど、並べてみると充実したリストに驚きますね。ブレーガ、フォホー、ファンキ・カリオカみたいなインテリオールな音楽を、テン年代からパリッと仕立て直した①⑧⑨のキレが鋭いし、ジャズと濃度の高いブラジルを行き来する③④⑩もずらりと壮観、孤高の域に入りつつある②、再演曲も味わい深い⑤、モダンな音作りに絶妙なポップ感の⑥、永遠の青大将まさかの新譜⑦、これでも足りない!
1. Pabllo Vittar / Batidão Tropical Vol. 2
2. Zé Manoel / Coral
3. Hermeto Pascoal / Pra Você, Ilza
4. Ubiratan Marques / Dança do Tempo
5. Dori Caymmi / Prosa & Papo
6. Pluma / Não Leve a Mal
7. Erasmo Carlos / Erasmo Esteves
8. Marcelo Jeneci / Night Clube Forró Latino (Volume 1)
9. Anitta / Funk Generation
10. Mocofaia / Mocofaia
●村田 匠(カンタス村田)
ブラジル音楽も多様化しすぎてて、ノンジャンルで10枚選ぶのが難しい。①サンバとR&Bのミクスチャーが新鮮で、ブラジル人にしか作れない派手な音像が嬉しかった。②あまりにも良曲揃いで涙。③もはやブラジルを飛び出して欲しい。④さらに洗練され嬉しい再登場。⑤アナPの手腕がますます炸裂。⑨⑩はかなり聴いたけど、言語以外にブラジルを感じなくて順位を落としてみた。
(※各盤の詳細メモはカルナバケーションのブログにて紹介しています。)
1. Tassia Reis / Topo da Minha Cabeça
2. Pedro Miranda / Atlântica Senhora
3. Liniker / Caju
4. Jota.pê / Se o Meu Peito Fosse o Mundo
5. ドラ・モレレンバウム / ピーキ
6. Orquestra Frevo do Mundo / Moraes É Frevo
7. Erasmo Carlos / Erasmo Esteves
8. Julio Secchin / Erupçando
9. Os Garotin / Os Garotin de São Gonçalo
10. Augusta Barna / Na Miúda
●村上達郎(Tatsuro Murakami)
今年は特に素晴らしいアルバムが多く10作を選ぶのが難しかったが、ミルトンとエスペランサの作品は中でも特に一線を画していたと思った。ポップス系では傾向として音圧高めの重低音のパンチの効いた作品が増えつつあるように感じており、数年前にいち早くファンキや北東部ブレーガを取り入れていたDuda Beatあたりのすごさが改めて分かる。どのジャンルにおいても今後も進化していくブラジル音楽を発見するのが楽しみだ。
1. ミルトン・ナシメント&エスペランサ・スポルディング / ミルトン+エスペランサ
2. Sergio Krakowski Trio e Jards Macalé / Mascarada: Zé Kéti
3. ドラ・モレレンバウム / ピーキ
4. Jota.pê / Se o Meu Peito Fosse o Mundo
5. Tuyo / Paisagem
6. Melly / Amaríssima
7. Bebé / SALVE-SE!
8. Liniker / Caju
9. Duda Beat / Tera e Tal
10. Anitta / Funk Generation
●渡辺 亨
トップの Ze Manoel の新作は、現時点ではフィジカルがリリースされていない。“ブラジルディスク大賞 2023”の第一位に選出したRubelのアルバムのように来年になってから英国や日本ではフィジカル化されるかもしれないけど、時代の流れをますます感じる。ほぼ無名の新進アーティストの音源を簡単に聞くことできるのは、配信のおかげだ。ただし、ブラジル音楽だけでもすべては聞ききれないので、悩みが増えただけだとも思う。
1. Ze Manoel / Coral
2. Luiza Brina / Prece
3. Marisa Monte / Portas (Ao Vivo)
4. ブルーノ・ベルリ / ノ・ヘイノ・ドス・アフェートス2
5. Silva / Encantado
6. Erasmo Carlos / Erasmo Esteves
7. Liniker / Caju
8. Marcio Guelber / Futuras Paisagens
9. Batata Boy / Magicleomixtape (quando vê,já foi)
10. Quartabê / Repescagem
(ラティーナ2025年1月)
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