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[2020.10]【ピアソラ再び~生誕100年に向けて】「超」実用的ピアソラ・アルバム・ガイド on Spotify Part 2

文●斎藤充正 texto por MITSUMASA SAITO

[著者プロフィール] 斎藤充正 1958年鎌倉生まれ。第9回出光音楽賞(学術研究)受賞。アメリカン・ポップスから歌謡曲までフィールドは幅広い。世界のピアソラ・ファンがピアソラのバイブル本として認めている『アストル・ピアソラ 闘うタンゴ』の著者であり、ピアソラに関する数々の執筆や翻訳、未発表ライヴ原盤の発掘、紹介などまさにピアソラ研究の世界的第一人者。

 1956〜57年

 アストル・ピアソラが1955年3月、弦楽オーケストラを率いての録音活動を続けていたパリからの帰国を急いだのは、ブエノスアイレスで作る新グループの構想が固まったからだった。起用を決めたミュージシャンのうち何人かには、既にパリから参加依頼の連絡を行っていた。かくして結成されたのがオクテート・ブエノスアイレス(ブエノスアイレス八重奏団)である。踊るためではなく、“聴くためのタンゴ”を標榜し、ピアソラのタンゴ革命を象徴することになったこの楽団は、従来のタンゴの基本的な六重奏にチェロとエレキ・ギターを加えたものだった。メンバーは以下の通り。

バンドネオン:アストル・ピアソラ/ロベルト・パンセラ(すぐにレオポルド・フェデリコに交代)
ヴァイオリン:エンリケ・マリオ・フランチーニ/ウーゴ・バラリス
ピアノ:アティリオ・スタンポーネ
チェロ:ホセ・ブラガート
コントラバス:アルド・ニコリーニ(1956年にハムレット・グレコ、次いでフアン・バサージョに交代)
エレキ・ギター:オラシオ・マルビチーノ

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