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#ラティーナ2020年9月
[2020.09]【太平洋諸島のグルーヴィーなサウンドスケープ②】ヴァイオリン、教会の坊さん、「洗礼者ヨハネに捧げる踊り」 ―ミクロネシア・ヤップ島のカトリックと音楽―
文●小西 潤子(沖縄県立芸術大学教授) 大航海時代、世界各地にカトリックを広めたのがイエズス会士でした。F.ザビエル (1506-1552)もその一人。この頃、宣教師たちはモノフォニー(単旋律)のグレゴリオ聖歌に加え、ポリフォニーのミサ曲等もうたっていました。複数のパートが同等に進行するポリフォニーに対して、メロディと伴奏からなるのはホモフォニー。宣教師たちは、耳からも文化の違いを感じ取りました。そのサウンドスケープをドラマ仕立てにしたのが、1986年公開の英・仏・米の映
[2020.09]【ピアソラ再び~生誕100年に向けて】「超」実用的ピアソラ・アルバム・ガイド on Spotify Part 1
文●斎藤充正 texto por MITSUMASA SAITO [著者プロフィール] 斎藤充正 1958年鎌倉生まれ。第9回出光音楽賞(学術研究)受賞。アメリカン・ポップスから歌謡曲までフィールドは幅広い。世界のピアソラ・ファンがピアソラのバイブル本として認めている『アストル・ピアソラ 闘うタンゴ』の著者であり、ピアソラに関する数々の執筆や翻訳、未発表ライヴ原盤の発掘、紹介などまさにピアソラ研究の世界的第一人者。 本稿を仕上げようとしていたまさにその時、大変悲しい知ら
[2020.09]ラティーナ流 おいしいワールド・レシピ② ブラジルの家庭料理 エストロゴノフィ(牛もも肉トマトソース煮込)~Estrogonoff~
文と写真●東 千都(ラティーナ編集部) レシピ提供●吉祥寺・アウボラーダ(黒澤修二) 前回はアルゼンチンの郷土料理を紹介しましたが、今回はブラジルの家庭料理をご紹介します。ブラジル料理といえば、フェイジョアーダやムケッカの方が知られていますが、今回は普通にスーパーで入手できる材料でお手軽に作れる家庭料理、エストロゴノフィを紹介します。 エストロゴノフィは、ロシア料理のビーフストロガノフのことです。ブラジルではサワークリームではなく生クリームを使います。ブラジルは移民の