マガジンのカバー画像

Web版 2021年1月

26
2021年1月に新規にアップした記事のみが収められているマガジンです。こちらでアーカイブ記事は読めませんので、アーカイブ記事も購読するには定期購読マガジンの「ラティーナ」(月額9…
¥950
運営しているクリエイター

#ラティーナ2021年1月

[2021.01]【ピアソラ~生誕100年】超実用的ピアソラ・アルバム・ガイド on Spotify Part 5

文●斎藤充正 texto por Mitsumasa Saito [著者プロフィール] 斎藤充正 1958年鎌倉生まれ。第9回出光音楽賞(学術研究)受賞。アメリカン・ポップスから歌謡曲までフィールドは幅広い。世界のピアソラ・ファンがピアソラのバイブル本として認めている『アストル・ピアソラ 闘うタンゴ』の著者であり、ピアソラに関する数々の執筆や翻訳、未発表ライヴ原盤の発掘、紹介などまさにピアソラ研究の世界的第一人者。  まずは朗報から。前回「現在はユニバーサルが管理するフィ

[2021.01]音楽が世の中を大きく変えた時代〜1974年、スペインの記憶

文●本田 健治 texto por Kenji Honda  COVID-19が相変わらず猛威を振るう中、世界中本当にいろいろなことがストップしている。このe-magazineも海外からの来日アーティストがないから、その紹介記事も組めない。弊社の招聘制作の仕事も止まったままだ。我々と特に関係の多い中南米諸国を見渡しても、コロナの勢いは増減の繰り返しで、ラテン諸国内での音楽イベントすらほとんどがストップ状態。頼みのワクチンが効くらしいことだけが唯一の望みと言うことか…。  

[2021.01]フランスが共有する最大の国境はブラジル...?! そして、アマパーの歌い手たち

[無料記事] 文●南 悠己  昨年の暮れに、ブラジルの古い友人が面白い記事を送ってくれた。その友人の知り合いが書いた記事。「フランスが共有する最大の国境はブラジル…」と突拍子もないタイトルなので目を通して読み進むと、かなり過激になる。トランプの真似をして新型コロナに感染したボルソナーロ大統領の友人かも、とも見えるが、そうではないらしい…。音楽が後ろになってしまったけれど、最高!!!です。 是非聴いてください!!! ●アマゾン、考えるべき事件  フランスが共有している最大

[2021.01]映画評|『わたしの叔父さん』『聖なる犯罪者』|善と悪を、それぞれ対極の表現で描いた二本の映画が、人間の本質を炙り出す

文●圷 滋夫 (あくつしげお/映画・音楽ライター)  善と悪。人が胸の奥に秘めた正反対の心を、その在り方に影響を及ぼす社会的な側面と絡めながら、それぞれ圧巻の、そして太極の表現で描いた二本の映画が公開される。  デンマーク映画『わたしの叔父さん』は、首都コペンハーゲンから遠く離れた自然豊かな田舎の農村が舞台だ。27歳のクリスティーネは孤児となった14歳の時から、足が不自由な酪農家の叔父さんと二人で暮らしている。彼女はかつて獣医を目指していたが、今では叔父の身の回りの世話を

[2021.01]【太平洋諸島のグルーヴィーなサウンドスケープ⑥】チューク環礁の恋の歌、青春の歌 ―その甘くてエモい、日常のサウンドスケープ―

文●小西 潤子(沖縄県立芸術大学教授)  チューク(旧トラック)環礁の人々は、ミクロネシアでは「歌や踊りが上手い」と評判。今ではあまりなじみがないかも知れませんが、1922年に現・パラオ共和国のコロール(2020年12月号で紹介)に南洋庁が設置される前、1914年日本海軍が司令部を置いたのがチューク環礁の Dublon島(Tonoas または夏島)でした。さらにそれに先立つ1892年2月、Weno島(Moenまたは春島)に上陸して単独で貿易を始め、首長Manuppisの長女

[2021.01]ラティーナ流 おいしいワールド・レシピ⑥ Sándwich Cubano 〜キューバンサンドウィッチ〜 キューバ

レシピ提供●清野史郎(ボデギータ)  今月はキューバ料理をご紹介します。日本にある材料でも作れるキューバンサンドウィッチです。  キューバ発祥のサンドウィッチで、元々はフロリダに昔から存在している移民のコミュニティーでキューバ人労働者に提供されていたもので、その後、キューバ人亡命者や国外移住者たちがマイアミに持ちこみ、今なお人気がある軽食です。  最近は専門のお店もできているようですが、東京で38年の歴史があるキューバレストラン、ボデギータの清野史郎さんにレシピをお伺い

[2021.01]マラドーナと音楽(後編)

文●フアンホ・カルモナ  Text by Juanjo Carmona ●10番の夜 「10番の夜」はイタリアのRAIで放送されていたテレビショーで、2005年にマラドーナがアルゼンチンの放送局Canal 13のディレクターの協力を得て制作に至った。マラドーナが世界的スターと対談し、好きなことをやるという実に奔放なものだった。その中でも特にマラドーナが好んだのが歌。番組内でカルロス・ビベスの「Voy a olvidarme de mi(俺のことは忘れよう)」を披露したり、

[2021.01]かけがえのない共演〜歌手のモニカ・サウマーゾとピアニストのアンドレ・メマーリがミルトン・ナシメントへオマージュを捧げる

文●Diego Muniz 翻訳●花田勝暁  モニカ・サウマーゾの公式YouTubeチャンネルをぜひ訪ねてみて下さい。ミルトン・ナシメントのレパートリーの中から10曲を「声とピアノ」の録音で聴くことができます。   「Milton」と名付けられたこのプロジェクトは、12月14日にサンパウロ市で、モニカとピアニストのアンドレ・メマーリが録音しました。サックス/フルート奏者のテコ・カルドーゾも参加しています。動画は、日本時間では1月16日に初公開され、1月末まで公開されます。

[2021.01]【島々百景 第56回】ホーチミン|ベトナム

この記事はマガジンを購入した人だけが読めます

[2021.01]【沖縄・奄美の島々を彩る歌と踊り6】 宮古のクイチャー −伝統と創造の拮抗−

この記事はマガジンを購入した人だけが読めます

[2021.01]映画監督アゴスティと作曲家モリコーネ

[無料記事] 文●二宮大輔  Text by Daisuke Ninomiya  映画監督シルヴァーノ・アゴスティと作曲家エンニオ・モリコーネの友情は、想像以上に深いものだった。1960年代にデビューし、後にインディペンデントで映画制作を始める鬼才アゴスティが、これまでにつくった長編映画は8本。うち4本のサウンドトラックをエンニオ・モリコーネが担当している。驚くべきはモリコーネへの支払いだ。アゴスティ自身が以下のような逸話を語っている。 アゴスティ「今回の仕事だけど、

[2021.01]【「ラ米乱反射」電子版 第6回】アルマンド・マンサネロ追悼特集 『アドーロ』に疼いたメキシコの青春 〜40年ぶり再会のマンサネロが語る〜

文●伊高浩昭(ジャーナリスト)  『アドーロ』(きみを熱愛する)で世界的に知られたメキシコのカンタアウトール(シンガー・ソングライター)、アルマンド・マンサネロが2020年12月28日、コロナ疫病COVID19によりメキシコ市内の病院で死去した。85歳だった。  12月初めには出身地ユカタン州都メリダの生誕地に「マンサネロ生家博物館」を開設、その開館式に出席していた。だが疫病に見舞われ、17日から入院、帰らぬ人となった。メキシコ人、とりわけ年配者はマンサネロの死を悲しんでい

[2021.01]Best Albums 2020 ❶

●圷 滋夫

[2021.01]Best Albums 2020 ❷

●Shhhhh