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Web版 2021年2月

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2021年2月に新規にアップした記事のみが収められているマガジンです。こちらでアーカイブ記事は読めませんので、アーカイブ記事も購読するには定期購読マガジンの「ラティーナ」(月額9… もっと読む
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#ワールドミュージック

最近よく読まれている記事一覧

 いつもご愛読に感謝します。 渓流釣りを愛する宮沢和史の釣りとの馴れ初め...「秋田おばこ」...宮沢の、広い自然愛が語られていますよ。ファン必読。小松亮太がついに書き上げた単行本「タンゴの真実」は、証拠主義で突き詰めた正しい歴史像が展開されていますが、インタビューでその熱い意気込みが紹介。連日アップしている花田のブラジル音楽の365日は、毎日確かめる読者急増中。これはためになります。岡本郁生氏の「日本のラテン・シーンを作ってきた人たち」も盛りあがったまま最終回。加藤登紀子さ

[2021.02]【太平洋諸島のグルーヴィーなサウンドスケープ⑦】レモングラスとレモン ―甘い香りを思い出してポーンペイ島で待ち続けた女性のうた―

文●小西 潤子(沖縄県立芸術大学教授)  前号(2021年1月号)では、チューク環礁の高校生が20年くらい前に作った ≪Cry≫(別称≪50 plus 1≫)という歌をご紹介しました。さわやかな長調のメロディ、C-A-F-Gのコード(I-Ⅵ-Ⅳ-Ⅴ)をレゲエのリズムで刻んだ曲です。素朴な歌詞をよく読むと、クラスメート51人の1人が夏休みを境に去ったというニュースを知って、「僕は赤ん坊を亡くした母のように、彼女を失った男の子のように泣き叫び始めた」「何で君はさよならって言った

[2021.02]【e-magazine LATINA】編集部が今週聴いてほしい世界の新譜からの5曲[2/19更新]

[無料記事] 文●編集部  ちょっと間が空いてしまいました。編集部が気になった新譜の中から、厳選した5曲を紹介します。ブラジル〜 日本〜イスラエル&アルゼンチン〜スペイン〜ブラジル&ウルグアイというラインナップです。 1曲目。Antonio Loureiro「Saudade」アントニオ・ロウレイロ「サウダーヂ」  ジョビン-ヴィニシウスの名曲「A Felicidade (幸福)」に「Tristeza não tem fim(悲しみには終わりはない)」という有名なフレー

[2021.02]【中原仁の「勝手にライナーノーツ」⑦】 Gal Costa 『Nenhuma Dor』

文●中原 仁 ───── 中原仁の「勝手にライナーノーツ」───── 近年、日本盤の発売が減少し、日本における洋楽文化の特徴である解説(ライナーノーツ)を通じて、そのアルバムや楽曲や音楽家についての情報を得られる機会がめっきり減った。 また、盤を発売しない、サブスクリプションのみのリリースが増えたことで、音楽と容易に接することが出来る反面、情報の飢えはさらに進んでいる。 ならば、やってしまえ!ということで始める、タイトルどおりの連載。 リンクを通じて実際に音楽を聴き、楽しむ

[2021.02]最新ワールドミュージック・チャート紹介【Transglobal World Music Chart】2021年2月|20位→1位まで【無料記事 聴きながら読めます!】

e-magazine LATINA編集部がワールドミュージック・チャート「Transglobal World Music Chart」にランクインした作品を1言解説しながら紹介します! ── ワールドミュージックへの愛と敬意を込めて。   20位から1位まで一気に紹介します。 ※この記事は、登録なしで全て読める無料記事です。 ※レーベル名の後の()は、先月の順位です。 「Transglobal World Music Chart」は、世界各地のワールドミュージック専門

[2021.02]ジョアン・ジルベルト+カエターノ+ガルで録音した幻の音源がYouTubeに!

 1981年にジョアン・ジルベルトが、カエターノ・ヴェローゾ、ジルベルト・ジル、マリア・ベターニアと録音したアルバム『海の奇跡/Brasil』を聴いたことがある人は多いと思います。実は、1971年に、ジョアン・ジルベルトと、カエターノ・ヴェローゾ、ガル・コスタが共演したアルバムがリリースがリリースされる可能性がありました。  音楽プロデューサーのマノエル・バレンベイン(Manoel Barenbein)の元に、レコード会社Philipsから、ジョアン、カエターノ、ガルが T

[2021.02]日本のラテンシーンを作ってきた人たち〜ブラジル音楽編《前編》〜

文●中原 仁 text by JIN NAKAHARA  【e-magazine LATINA】の総合プロデューサー、宮沢和史さん肝いりの企画「日本のラテンシーンを作ってきた人たち」。第一弾はブラジル音楽編、時代を追い、2回に分けて担当する。なお、登場人物の名前は敬称略で表記させていただく。  1951年、日本の芸能団がブラジルに渡り、5カ月にもわたる日系人コミュニティー向けの公演を行なった。一座の一人が新人歌謡歌手、生田恵子(1928年~1995年)。彼女は滞在中、ルイ

[2021.02]【TOKIKOの 地球曼荼羅⑦】フィリピンのスラムから生まれた歌 ─フレディー・アギラとの出会い─

文●加藤登紀子  1978年9月、私は「アナック ─ 息子」をシングルリリースしました。 「母の胸に抱かれて お前は生まれた よろこびの朝を運んで 寝顔を見つめるだけで 嬉しさが溢れる 父はお前の明日を祈った」(加藤登紀子訳詞)  この歌は、フィリピンのフレディー・アギラが作詞作曲した歌で、フィリピンのタガログ語で作詞されたはじめての大ヒット曲と言われています。 当時のマルコス政権のもと、マルコス夫人の主催したコンクールで優勝を逃し2位だったけど、人気が出たというのです