「みんな違って、みんないい!」広い世界の多様な音楽を紹介してきた世界の音楽情報誌「ラティーナ」がweb版に生まれ変わります。
あなたの生活を世界中の多様な音楽で彩るために、これか…
もっと読む
¥900 / 月
- 運営しているクリエイター
2020年9月の記事一覧
[2020.09]【太平洋諸島のグルーヴィーなサウンドスケープ②】ヴァイオリン、教会の坊さん、「洗礼者ヨハネに捧げる踊り」 ―ミクロネシア・ヤップ島のカトリックと音楽―
文●小西 潤子(沖縄県立芸術大学教授) 大航海時代、世界各地にカトリックを広めたのがイエズス会士でした。F.ザビエル (1506-1552)もその一人。この頃、宣教師たちはモノフォニー(単旋律)のグレゴリオ聖歌に加え、ポリフォニーのミサ曲等もうたっていました。複数のパートが同等に進行するポリフォニーに対して、メロディと伴奏からなるのはホモフォニー。宣教師たちは、耳からも文化の違いを感じ取りました。そのサウンドスケープをドラマ仕立てにしたのが、1986年公開の英・仏・米の映
[2016.12]カエターノ・ヴェローゾが 「声とギター」のステージで魅了 〜モントルー・ジャズ・フェスティヴァル・ジャパン2016〜
文●中原 仁 texto por JIN NAKAHARA 写真● KentaSuzuki / TaikiMurayama 毎年夏にスイスのレマン湖畔で開催され、今年で50回目を迎えたモントルー・ジャズ・フェスティヴァル。ジャズだけにこだわらない多彩なプログラムが特徴で、70年代後半からはブラジルの音楽家も定期的に出演し、ブラジル・ナイトは人気プログラムに定着している。 その日本版「モントルー・ジャズ・フェスティヴァル・ジャパン2016」が10月7日から9日までの3
[2015.11]小松亮太×JP Jofre×Ville Hiltulaタンゴ対談~前半戦 「あなたがタンゴに興味がないのは、 タンゴのことを知らないからです」
文●坂本悠 Text by Yu Sakamoto アルゼンチンで生まれ、ニューヨークで活動するジェーピー・ジョフレ、フィンランドで生まれ現在はオランダを拠点にするヴィッレ・ヒルトゥラ、そしてアジアを中心に活動する日本の小松亮太。それぞれの国を代表して活躍する3人のバンドネオン奏者が10月のある日、雑司ヶ谷にあるタンゴ・バー「エル・チョクロ」に集結した。それぞれの地域のタンゴの特徴やタンゴの未来についてどう考えているか問いかけてみると、各々が胸に抱く熱い思いを語ってくれ