世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2012.01]カエターノ・ヴェローゾ&マリア・ガドゥ「ブラジルで最も愛されている2つ…

文●花田勝暁 texto por KATSUAKI HANADA  コンサートのメイキング映像を見ていたら、こんな言葉があった。グローボ系のTV局ムルチショーの若い綺麗な女性インタビュアーが、カメラチームにインタビューする時の言葉だ。「この国で最も愛されている2つの声とのコンサートをディレクションするのは…

[2020.09]アドリアーナ・カルカニョット|ステイホーム中に「緊急」で完成させたアル…

アドリアーナ・カルカニョット●プロフィール  1965年10月3日、ブラジル・ポルトアレグレ生まれ。女性シンガー・ソングライター。1980年代半ばからプロとして歌い始め、1990年にデビューアルバム『Enguiço』を発表。その後もコンスタントに作品をリリースし、MPBを代表する女性シンガーとして活躍…

[2019.01]GUINGA STORY ギンガ・ストーリー(後編)

文●花田勝暁 text by KATSUAKI HANADA 私は、自分の音楽世界を、ギンガの音楽世界と交換したかった。── パコ・デ・ルシア(音楽家)  ギンガは現代、最も重要かつ深く、独創的な作曲家です。彼の作品は、掘り下げれば掘り下げるほど、複雑で洗練された匠の技が明らかになります。彼の作品は、現…

[2018.12]GUINGA STORY ギンガ・ストーリー(前編)

文●花田勝暁 text by KATSUAKI HANADA  来年4月の来日が決定したギンガのキャリアを振り返ります。前編では幼少期から2000年までを追いかけます。  私は1991年に自分のアルバム『ブラジレイロ』を録音していたときに、リオデジャネイロでギンガを知りました。私は瞬く間に、彼の曲のメロディーの…

[2018.04]特集:プレイリスト時代の音楽 ─ストリーミングが変える音楽の現在過去未来…

文●花田勝暁 text by KATSUAKI HANADA  中古市場で高値で取引されていた濱瀬元彦氏の88年作『樹木の音階』と、93年作『テクノドローム』の2作が、昨年、公式にデジタル配信されて話題になった。 『樹木の音階』(1988) 『テクノドローム』(1993) 今年は、それ以外のアルバムも含めてレコード…

[2016.05]新しい世界の作曲家たちを知るためのディスクガイド30選 【新しい世界の作曲…

選・文|成田佳洋/花田勝暁 ①André Mehmari『As Estações Na Cantareira』(2015年) ブラジル音楽も、ジャズもクラシカルも——ピアニストであり、作曲家、アレンジャー、マルチプレイヤー——アンドレの多層・多彩な才能を知るのに最も相応しい傑作が本作と言えよう。コントラバスとドラムとピア…

[2017.09]Cornelius が選曲する『Mellow Waves』に繋が…

1. National Wake / International News (南アフリカ) ●南アフリカで「反アパルトヘイト / 反ファシスト」を掲げ1978年に結成されたパンク/レゲエ・バンド。この曲はパンク色が強い曲だが、バックではアフリカンなパーカッションが叩かれて、幾分トーキング・ヘッズのようでもある。(花田勝暁) …

[2018.08]特集:日本の新しい室内楽2018 〜日本の新しい室内楽35選

選・文●花田勝暁  ジャンルを超越した幅広い音楽的造詣とテクニックを持つ音楽家たちが、多様な編成のグループで、オリジナルで自由な音楽を追求し、それぞれのアンサンブルを深化/進化させ、東京から新しい室内楽的アンサンブルを生んでいる──  約3年ぶりの「日本の新しい室内楽」の特集です…

[2020.03]「ROMANTIC BABALÚ」〜ダンサーのダーリンSAEKO率いる異次元のアフロキュー…

文●花田勝暁 text by KATSUAKI HANADA  新宿ピットインでの、菊地成孔プレゼンツ〈モダンジャズ-ディスコティーク新宿〉でのライヴの前日、萩谷嘉秋(Vo/Per)、大儀見元(Per)、間所直哉(Per)、ダーリンSAEKO(Dance/Director)のロマンティック・ババルーのオリジナル・メンバー4人に話を聞…

[2020.04]主宰・大柴 拓の鬼才ぶり、マルチぶりの宝箱 大柴が素晴らしいメンバーたち…

 「ゆめくい」と言われて、すぐに人の悪夢を食べると言われている伝説の生きもの「獏」と連想する人はどのくらいいるのだろうか? 大柴より小学校1回分ほど年上の筆者は、年上の姉さんが当時のメジャー・シーンを駆け抜けたアイドル的ロック・バンド、BAKU(谷口宗一、車谷浩二、加藤英幸)のファ…