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[2023.12]【境界線上の蟻(アリ)~Seeking The New Frontiers~14】 BCUC(Bantu Continua Uhuru Conciousness)(南アフリカ)
文●吉本秀純 Hidesumi Yoshimoto 南アフリカ発の音楽の動向も最近は様々な角度から伝わるようになってきたが、おそらくここ数年のヨーロッパのライブ・シーンにおいて最も熱い注目を集め続けているグループはBantu Continua Uhuru Conciousness、略してBCUCだろう。〝バントゥー系民族の自由意識連続体〟とでも訳すことのできる硬派なネーミングからも伝わってくるように、2004年ごろからソウェトにあった船舶コンテナを改造した公共レストランで
[2023.12]最新ワールドミュージック・チャート紹介【Transglobal World Music Chart】2023年12月|20位→1位まで【聴きながら読めます!】
e-magazine LATINA編集部がワールドミュージック・チャート「Transglobal World Music Chart」にランクインした作品を1言解説しながら紹介します! ── ワールドミュージックへの愛と敬意を込めて。20位から1位まで一気に紹介します。 20位 Mohammad Motamedi & Rembrandt Trio · Intizarレーベル:Just Listen [39] 19位 Emilia Lajunen · Vainaan Per
[2023.12]【中原仁の「勝手にライナーノーツ」 ㊶】 Aguidavi do Jêje 『Aguidavi do Jêje』
文:中原 仁 80年代のオロドゥン、90年代のチンバラーダから随分と間が空いたが、バイーア発のパーカッション・アンサンブルによる新機軸の音楽が登場した! パーカッション奏者、ルイジーニョ・ド・ジェージ(Luizinho do Jêje)が率いるグループ、アギダヴィ・ド・ジェージ。結成から15年を経て2023年11月にファースト・アルバムを、デジタルとアナログ盤でリリースした。 ルイジーニョ・ド・ジェージは、故レチエリス・レイチ(Letieres Leite)が率いたオ
[2023.12] 【映画評】ヴィム・ヴェンダースと日本人キャスト/スタッフによる最高のコラボレーション!『PERFECT DAYS』
文●圷 滋夫(映画・音楽ライター) ヴィム・ヴェンダースの新作タイトルが『PERFECT DAYS』で、鬱蒼とした木々が映ったビジュアルを見て、まず思い出したのは彼の2016年の作品『アランフェスの麗しき日々』だ。それは冒頭からルー・リードの「PERFECT DAY」が流れ、緑あふれ木々がざわめき鳥がさえずる別荘で過ごす作家と、彼が執筆中の男女の物語がシュールなタッチで描かれるシンプルな会話劇だ。本作も「PERFECT DAY」が劇中で流れる(タイトルもそこから取られたの