記事一覧
[2021.1]2020年ブラジルで流行った音楽
文●noriji (Jornal Cordel 編集長)
言わずもがな、ブラジルもCovid-19の影響を受けた1年。明るいニュースを書くとすれば、様々なアーティストがオンラインライブをしてくれたことでしょうか。個人的にはIvete Sangaloの自宅ライブが最高の思い出になりました。(来日がなくなってしまったのが非常に残念ですが、まずはこの状況が良くなることを祈ります)
さて、ここ数年
[2021.1]決定! ブラジルディスク大賞2020
本誌とJ-WAVEの長寿番組「サウージ!サウダージ・・」が共同主催、25回目を迎えたブラジル音楽の年間アルバム・ベスト10「2020年ブラジル・ディスク大賞」。一般投票(総数2,815票)、関係者投票のベスト10が決定しました。
関係者投票は17名の選者が各10作品を選出し、1位を10点、以下1点刻みで10位を1点と計算した。
サブスクリプション時代を反映して、一般、関係者部門とも、CD
[2020.12]【太平洋諸島のグルーヴィーなサウンドスケープ⑤】パラオ共和国における人と歌の命 ―うたうことで蘇る、財産としての歌―
文●小西 潤子(沖縄県立芸術大学教授)
歌が上手い人って羨ましいなぁ、といつも思います…どんな島に行っても、みんなとすぐに仲良くなれるんじゃないかなぁって。これまでご紹介したミクロネシア北西部の島々では、グアムのビリンバオトゥーザンなど一部を除いて器楽はあまり発達せず、歌がさまざまな社会的な場面で重要な役割を果たしてきました。
今回取りあげるパラオ共和国では、かつては、村の集会に先立って年