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#ブラジル

[2025.1]ブラジル映画として初めてアカデミー賞作品賞にノミネートされる快挙!! ウォルター・サレス監督 『I'm Still Here』 受賞なるか!?

文●編集部  ブラジル映画 『I'm Still Here(原題:Ainda Estou Aqui)(「私はまだここにいる」の意)』が、アカデミー賞作品賞にノミネートされた。作品賞にブラジル映画がノミネートされるのは史上初の快挙!!! 同作の国際長編映画賞へのノミネートは有力視されていたが、作品賞へのノミネートにブラジルが沸いている。作品賞の他、国際長編映画賞、主演女優賞にもノミネートされ、計3部門にノミネートされた。  ブラジル映画から作品賞へのノミネートが初めてなだけ

[2002.1]古澤巌&アサド兄弟、インタビュー〜領域の垣根を飛び越えた3人が到達した音楽とは

文●阿部浩二  ギタリストの間では高い評価を得ているアサド兄弟が、今回で2度目となる、ヴァイオリニスト古澤巌との共演盤『ブラジルの風』の発売にあわせ来日した。ツアーの合間、3人に話を聞いてみた。 ── まず最初に、古澤さんとアサド兄弟さんで一緒に演奏するようになったいきさつを教えてくれますか? 古澤(以下F) ええ、あれは、4年前かな、ちょうどピアソラが流行っていた頃で、渋谷のコクーンで、ピアソラ祭みたいなのをやっていたんですよ。で、彼らがその沢山のアーティストの内の一

[1997.11]アサド兄弟とフェルナンド・スアレス・パスのピアソラ音楽へ愛の独善的⁈大告白大会

文●高場将美  世界一のクラシック・ギター・デュオ、ブラジルのアサド兄弟は、アルゼンチン人のふつうの音楽家よりもピアソラを深く表現している。今回のインタビューは、ピアソラの最後のバイオリン奏者フェルナンド・スアレス・パスも参加して、ピアソラ音楽への独善的愛の告白大会です(「オルタナティブ・ピアソラ」のイベントの合間に収録)。 ── あなたたちとピアソラの最初の接触は? 兄セルジオ(以下S) 彼の音楽はよく知っていたよ。 というのは、70年代の末から80年代にかけて、ブラ

[1991.8]“世界的名声”を誇るギター・デュオ、セルジオ&オダイル アサド兄弟のステップ

文●ケペル木村  一昨年の春に初めて来日し、日本のギター音楽ファン、ブラジル音楽ファンに圧倒的な技巧と、その背後に見え隠れする豊かなブラジリダーヂを、十二分に満喫させてくれたセルジオとオダイルのアサド兄弟。彼らが2年振り2度目の来日を果たした。  最終日の4月23日、東京はお茶の水のカザルスホールでのコンサートも満員の盛況で、彼らの日本での人気の高まりを充分にうかがわせてくれるものだった。  比較的間接音の多いこのホールのせいもあるだろうが、2人が紡ぎ出す非常に甘美な音色に

[2025.1]本作がデビュー作となる女性VoのLicoが、ショーロクラブの3人と珠玉のアルバムを完成させた。 ──穏やかで柔らかいけれど、硬派。日本だから育めたブラジル音楽──

文:花田勝暁  2000年から音楽活動を始めた東京在住の女性Voの Lico。ブラジル音楽を中心に様々な音楽遍歴を持つ彼女は、現在、日本人女性フォホーバンド「Flor de Juazeiro」のVoとしても、在日ブラジル人ダンスコミュニティーで、演奏を重ねる。  2017年頃から沢田穣治(ショーロクラブ|武満徹ソングブック|No Nukes Jazz Orchestra|etc…)とも共演を重ねてきた彼女は、沢田からの呼びかけもあり、結成35周年を迎えたショーロクラブと録音

[2025.1]J-WAVE NX NIPPON EXPRESS SAÚDE! SAUDADE.. CARNAVAL 2025 〜今年も2月に開催!真冬の東京に出現する祝祭空間!

J-WAVE開局以来の最長寿番組、放送36周年を迎えた<NX NIPPON EXPRESS SAÚDE! SAUDADE..(サウージ!サウダージ)>(日曜17:00〜17:54放送)がプロデュースする、毎年恒例のブラジル・カーニヴァル・イヴェントが今年も2月に開催されます!なんと第27回!(すごい!) 今年のテーマは "RIO - BAHIA -TOKYO 歌とリズムの祝祭"。 カーニヴァルの都、リオデジャネイロとバイーア、そして東京を、サンバなどの多彩な音楽が結びます

[2025.1]【中原仁の「勝手にライナーノーツ」 53】 Erasmo Carlos 『Erasmo Esteves』

文:中原 仁  「2024年ブラジル・ディスク大賞」関係者投票部門の7位が、故エラズモ・カルロス(1941~2022/11/22)の『エラズモ・エステーヴェス』。2024年のラテン・グラミーで「ポルトガル語によるロックもしくはオルタナティヴ・音楽部門」のベスト・アルバムに選出された。   エラズモは存命中、ニューアルバムの録音に向けて新曲を作り、共作も行なっていたが、志半ばで天国に旅立ってしまった。その後、制作途中のデモ音源などを息子のレオ・エステーヴェスが収集。未完成だ

[2025.1]2024年ブラジルで流行った音楽

文●島田愛加 2024年のブラジル音楽シーンを一言で表すと「ファンキが市民権を得た!」です。 ブラジルでファンキが流行した頃に使われていた90年代のマイアミベースが復活し、現代的にアレンジされたものがブラジル国外でも評価されています。 ファンキの歌詞はファベーラ(スラム)での生活や、ストレートな性的表現を歌った曲が中心でしたが、最近では誰しもが共感できるような、より個人的な感情や状況を描いたものが増えています。これによりファンキはより幅広い人々に聴かれる音楽へ変化し、偏見が

[2025.1]2024年ブラジルディスク大賞 関係者投票②

※関係者投票の内容を五十音順でご紹介します。 (カタカナ表記のものは国内盤として発売されています) ●島田愛加R&Bにブラジル色が濃くなったリニケル①は国内でも最高評価!他にもジョタペ⑨やエラズモ追悼③の参加アーティストなど新世代の人気が安定してきた印象です。リスト外選出のブラズー⑤は室内楽+エレキギター編成でインスト好きは必聴。20年活動しているバイーアの打楽器集団の初録音②やグラミー受賞の⑦を発表したホシナンチレーベルには来年も注目です!アニッタ⑧は歌詞はさておき初期フ

[2025.1]2024年ブラジルディスク大賞 関係者投票③

※関係者投票の内容を五十音順でご紹介します。 (カタカナ表記のものは国内盤として発売されています) ●中原 仁9月号の連載で激賞した1位のリニケルは、10年に1枚レベルの傑作! 2023年12月号の連載で激賞した2位のアギダヴィ・ド・ジェージは、バイーア打楽器音楽隊の新機軸!このほか10位のグルーポ・オファーなど、アフロ・バイーアの傑作が多かったことが2024年の最大の特徴。5位は4月号、6位は10月号、8位は6月号の連載で紹介してます。故エラズモ・カルロスの「Erasmo

[2025.1]2024年ブラジルディスク大賞 関係者投票④

※関係者投票の内容を五十音順でご紹介します。 (カタカナ表記のものは国内盤として発売されています) ●MAKOミルトン・ナシメントと実力派ジャズ・ベーシスト&シンガーのエスペランサが、世界へブラジル音楽界の伝説を織り込んだ1. 。現代の粋なサンバ・カリオカで堂々と心を惹きつける、魅力あるペドロ・ミランダのアルバム2. 。ブラジルのシニアアイドル、シコ・ブアルキのとエドゥ・ロボに感謝の気持ちを込め乾杯! 3. 4. 。ダニ&デボラの親子が、ブラジル最高の19人編成のビッグバン

[2025.1]2024年ブラジルディスク大賞 関係者投票①

※関係者投票の内容を五十音順でご紹介します。 (カタカナ表記のものは国内盤として発売されています) ●麻生雅人オス・ガロチンは10年の1度の逸材。個人的には2位以下との点数差はかなり大きい。アギネス・ヌニスは2作目で、より表現の幅を広げてきた。ソウル界のキーパーソンの一人シウヴェラ、ディーヴァのジャマー、ソングライターのアンドレ・モッタによるトリオ・ユニットのヴェルチシ、ミナス出身のアウグスタ・ヴァルーナ、スタジオ録音アルバムはまだ未発表のドウギ・オー、フォーキーなイヴァン

[2025.1] 決定! ブラジルディスク大賞2024

本誌とJ-WAVEの長寿番組「サウージ!サウダージ・・」が共同主催、29回目を迎えたブラジル音楽の年間アルバム・ベスト10「2024ブラジル・ディスク大賞」。総数2,962通の一般投票、関係者投票のベスト10が決定しました。投票にご参加くださった皆様、ありがとうございました。 関係者投票は21名の選者が各10作品を選出し、1位を10点、以下1点刻みで10位を1点と計算した。 2024年は、ミルトン・ナシメントとエスペランサのコラボレーション・アルバム『ミルトン+エスペラサ

[2024.12]【速報】結成60周年!伝説のギター・デュオ、アサド兄弟〜2025年4月に来日ツアーを開催!

 来年、結成60周年を迎える伝説のギター・デュオ、アサド兄弟が、来年4月に来日し、久しぶりに日本での公演を行うことが決定!  ショーロのバンドリニストだった父親の影響で、幼い頃からギターに慣れ親しんだセルジオとオダイルのアサド兄弟は、著名なギタリスト、モニーナ・タヴォラの元で更にその精緻なアンサンブルに磨きをかけた。デュオ・ギターのためのオリジナル作品を圧倒的なテクニックで披露し聴衆を驚かせ続けるアサド兄弟は、兄セルジオの巧みなアレンジにより、様々なジャンルの音楽をレパート