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世界の音楽情報誌「ラティーナ」

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#菊地成孔

[2017.09]けもの×菊地成孔─シンガーソングライター 青羊によるソロ・ユニット、けもの

文●編集部  菊地成孔をプロデューサーに迎えたアルバム『めたもるシティ』を菊地成孔のレーベル〈TABOO〉からリリースした彼女の世界をもっと知るべくけものと菊地成孔による対談を行った けもの『めたもるシティ』 (VRCL-10134)  菊地成孔がソニー・ミュージックアーティスツ内に立ち上げた自身のレーベル〈TABOO〉。その〈TABOO〉からアルバムのリリースが続いている。菊地成孔と大谷能生によるヒップホップ・ユニットのJAZZ DOMMUNISTERSは『Cup

[2017.09]対談 小田朋美×菊地成孔─小田朋美と菊地成孔が〈編曲する女性〉について語る2万字対談

 シンガーソングライター/アレンジャー/キーボーディストとして活躍する才媛・小田朋美が〈編曲する女性たち〉をテーマにした対談で指名したのは、鬼才・菊地成孔だった ── 今お二人で一緒に仕事をされているということですが。 菊地成孔 先日ちょうど終わったところです。冨永昌敬監督が末井昭さんという方の自伝を映画化した『素敵なダイナマイトスキャンダル』っていう映画の音楽ですね。僕は彼の映画音楽をほとんどやっているんですが、今回、急にひらめいて、小田さんと一緒にやらせてくれという事

[2015.11]日伯鬼才対談 菊地成孔 × アントニオ・ロウレイロ

 日本とブラジルを代表する鬼才音楽家同士の初対面は、菊地成孔の馴染みのお店で、食事をとりながら、リラックスした中行われた。 ▼ アントニオ・ロウレイロ 菊地さんのdCprGのアルバム『フランツ・カフカのサウスアメリカ』、とても気に入りました。 菊地成孔 どこまでも混血である事、をイメージしたアルバムなんです。 アントニオ・ロウレイロ 全く異なる内容が同時に流れているんだけど、それがフィットしていて、時々ほとんどサンプルのように聴こえてくることもあったりして、かっこ

[2018.03]ディエゴ・スキッシ × 菊地成孔 スペシャル対談《後編》

《前編》はこちら。  日本とアルゼンチンの現代の音楽シーンを代表する鬼才2人の対談が実現した。ディエゴが「ザ・ピアノ・エラ 2017」への出演を控えた昨年11月某日、2人は対面。先月号掲載の前編から続く、対談後編。 Photo by Ryo Mitamura ⓅTHE PIANO ERA ■作曲とコンピュータと偶発性菊地成孔 それで具体的な質問なんですけど、作曲する際にコンピュータは使いますか? ディエゴ・スキッシ フィナーレ(楽譜作成ソフトウェア)で書いている。

[2018.02]ディエゴ・スキッシ × 菊地成孔 スペシャル対談《前編》

 日本とアルゼンチンの現代の音楽シーンを代表する鬼才2人の対談が実現した。  アルゼンチンの音楽にも注目してきている菊地成孔は、ラジオ等での紹介を通して、ディエゴ・スキッシの音楽を日本に紹介し続けてきた。菊地は、ディエゴの音楽にどんなところに惹かれたのか?  ディエゴが「ザ・ピアノ・エラ 2017」への出演を控えた昨年11月某日、2人は対面した。 ■ディエゴのバックグラウンド菊地成孔 僕はあなたのピアニストとしてピアノを弾いている作品も含めてほぼ全部持っています。ただCD

[2018.08]特集:日本の新しい室内楽2018 〜日本の新しい室内楽35選

選・文●花田勝暁  ジャンルを超越した幅広い音楽的造詣とテクニックを持つ音楽家たちが、多様な編成のグループで、オリジナルで自由な音楽を追求し、それぞれのアンサンブルを深化/進化させ、東京から新しい室内楽的アンサンブルを生んでいる──  約3年ぶりの「日本の新しい室内楽」の特集です。この間も東京の器楽系シーンで、美しいアンサンブルが紡がれてきました。 「南米音楽を経験した日本人による新しい音楽」(2014年9月号)、「日本の新しい室内楽」(2015年9月号)に続く特集と

[2019.04]平成のワールドミュージック ④平成16年〜平成20年

●平成16年(2004年) ◆中華圏全体に愛されるジェイ・チョウの最高傑作『ジェイ・チョウ/七里香』  平成を代表する中華圏のアーティストとして多くの人がジェイ・チョウを挙げるだろう。それほど圧倒的な力を持つ存在。例えば、彼の曲が学校の教科書に載っているとか、中国で30社以上のCMに出ているとか、中国中央電視台の大晦日特番で彼が出た瞬間視聴率が95.6%だった……など枚挙に暇がない。映画の世界でも俳優・監督などで大活躍。が、なんといってもジェイの成功は音楽に始まる。  2

[2019.02]オーニソロジー 〈ポスト星野源?〉 菊地成孔の秘蔵っ子、遂にアルバム・デビュー ジャズの経験をR&Bやロックに消化するポップな音楽性の秘密

文●西澤裕郎 text by HIROO NISHIZAWA  2015年に活動をスタートさせたシンガー・ソングライター辻村泰彦によるソロ・ユニット、オーニソロジー。竹田一彦に師事して得たジャズギターのプレイをオルタナR&B、ロックに昇華させた楽曲で、2018年、菊地成孔プロデュースの元、アルバム『101』をリリースした。高い音楽スキルとポピュラリティを兼ね備えたオーニソロジーのルーツやアルバムの制作過程について話を聞いた。 ▼ ── 辻村さんがオーニソロジーとして活動