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世界の音楽情報誌「ラティーナ」

「みんな違って、みんないい!」広い世界の多様な音楽を紹介してきた世界の音楽情報誌「ラティーナ」がweb版に生まれ変わります。 あなたの生活を世界中の多様な音楽で彩るために、これか… もっと読む
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#映画

[2022.5] 『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』 ⎯ サリンジャーに導かれて開く、新たな人生の1ページ。

『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』 サリンジャーに導かれて開く、 新たな人生の1ページ。 文●圷 滋夫(映画・音楽ライター)  20世紀のアメリカ文学を代表する作品の一つ「ライ麦畑でつかまえて」の作者J・D・サリンジャーは、“気難しい世捨て人”としても知られている。1951年に出版された「ライ麦畑」の成功後には、静かな生活を求めてライフラインもないような場所で暮らし、1965年の「ハプワース16,1924年」発表後に引退してからは、何十年も人前に現れなかったという。もし

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[2022.4] ロック・ドキュメンタリー3本立て!⎯ 同じ時代の同じ場所に生まれた音楽から見えてくるものとは何か?

文●圷 滋夫(映画・音楽ライター)  昔からロックに関するドキュメンタリー映画は何本も作られてきたが、特にここ数年では、追い切れないほど沢山の作品が公開されている。個々のアーティストやバンドを掘り下げたものから、ある特定のシーンを追ったものまで、その多くは当時の貴重なライブ映像やプライヴェートの姿を、そして本人や親族、近しい関係者の証言を織り交ぜ、様々な切り口で創られている。元々のファンにはもちろん、その対象をよく知らない初心者でも楽しめるものも多く、何より各々の音楽をスク

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[2022.4] 『英雄の証明』『カモン カモン』 ⎯ 大人だって子供から学ぶべき! 子供が印象的な傑作2本を紹介

『英雄の証明』『カモン カモン』 大人だって子供から学ぶべき! 子供が印象的な傑作2本を紹介。 文●圷 滋夫(映画・音楽ライター)

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[2022.3] 春に観たい映画5選 ⎯⎯ 春の光がさす街に出て、心湧き立つ映画を観に行こう!

春に観たい映画5選 春の光がさす街に出て、心湧き立つ映画を観に行こう! 文● 圷 滋夫(映画・音楽ライター)  コロナ禍の重苦しい空気に世の中が覆われてから、早くも丸2年が経つが、まだまだ先は見えてこない。それでもライヴや舞台、映画などのエンターテインメントは一律中止ということではなく、それぞれのルールで対応しながら、少しずつ日常の中で楽しむことが出来るようになってきている印象だ。来日公演が無いのは寂しいのだが……。  そろそろ冬の寒さも緩んで春の陽射しが感じられるように

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[2022.2] 特集上映『タル・ベーラ 伝説前夜』 ⎯ 独りスクリーンと対峙する至福の映画体験

劇場で観なくちゃ意味がない! 暗い闇の中、独りスクリーンと対峙する至福の映画体験。 文●圷 滋夫(映画・音楽ライター)  先日、日本映画製作者連盟が発表した2021年の映画興行収入は、2020年よりもわずかに回復したが、洋画に限って見ると過去最低の成績だった。しかもそれが興収全体の約2割でしかなく(つまり邦画が約8割)、興収ベスト10に入った洋画は10位の『ワイルド・スピード ジェットブレイク』のみという惨憺たる結果だ(ちなみに上位は日本のアニメ作品で占められている)。ま

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[2022.1] 『ユンヒへ』 ⎯ 降り積もる雪に凍った心を新たな時代の空気と人の温もりが優しく溶かしてゆく。

『ユンヒへ』 降り積もる雪に凍った心を 新たな時代の空気と人の温もりが 優しく溶かしてゆく。 文●圷 滋夫(映画・音楽ライター)  人はハグをすると、脳内にオキシトシンという “幸せホルモン” とも言われる成分が分泌され、相手に対して優しい気持ちになれるという。このことは既に科学的にも証明されていて、実際に試してみれば誰もがその感覚を実感出来るはずだ。そして本作を観れば、やはり登場人物に対するじんわりと染み渡るような温かな気持ちで心が満たされ、自分が少しだけ優しい気持ちに

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[2021.12] 『夜空に星のあるように』 『ラストナイト・イン・ソーホー』 『ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド』 ─ 名匠ケン・ローチが繋ぐエドガー・ライトとザ・スミスの世界

※こちらの記事は、12/9からは、有料定期購読会員の方が読める記事になります。定期購読はこちらから。 文●圷 滋夫(あくつしげお/映画・音楽ライター)  ケン・ローチ監督の劇場長編映画デビュー作『夜空に星のあるように』(1967)が、半世紀以上の時を経てスクリーンに戻って来る。ローチは世界三大映画祭の一つ、カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを二度受賞し、今や名実ともに世界的な巨匠となったが、本作を観れば社会に向き合う真摯な姿勢や独特な映画スタイルが、最初から一貫して変わ

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[2021.11] 『スウィート・シング』 『MONOS 猿と呼ばれし者たち』 『アンテベラム』 ─ 深まりゆく秋に観るべき傑作映画3選!

※こちらの記事は、11/10 からは、有料定期購読会員の方が読める記事になります。定期購読はこちらから。 文●圷 滋夫(映画・音楽ライター)  秋が深まると同時にやっと緊急事態宣言が解除され、少しずつエンタテインメント業界も通常運転に戻りつつある。そこで今映画館で観るべき3本の傑作を紹介しよう。 ©️2019 BLACK HORSE PRODUCTIONS. ALL RIGHTS RESERVED 『スウィート・シング』 10月29日(金)よりヒューマントラストシネマ

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[2021.10] 映画評 『ジャズ・ロフト』『MINAMATA ─ ミナマタ ─』

カメラマンとして世界の頂点に立ったユージーン・スミスの、 その後の人生の流転を2本の映画が鮮やかに描き出す。 ※こちらの記事は、10/13からは、有料定期購読会員の方が読める記事になります。定期購読はこちらから。 文●圷 滋夫(映画・音楽ライター) Self-portrait, W. Eugene Smith, © 1959 The Heirs of W. Eugene Smith. ©1999,2015 The Heirs of W. Eugene Smith.

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[2021.09]映画評 『スイング・ステート』 『コレクティブ 国家の嘘』

衆院選を控え、ちょうどいいタイミングで公開される 選挙と政治とメディアの関係に鋭く斬り込んだ傑作2本! ※こちらの記事は、9/22からは、有料定期購読会員の方が読める記事になります。定期購読はこちらから。 文●圷 滋夫(映画・音楽ライター)  ほとんど広報活動に見える自民党総裁選を大手メディアが無批判に垂れ流し(また電通が裏にいるのか!?)、野党にとってデメリットが大きくなる一方のこの狂騒が終われば、その後は衆院選だ。コロナ禍〜五輪/パラ五輪開催の流れの中、負う必要など

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[2021.08]映画評『ドライブ・マイ・カー』

カンヌ脚本賞を受賞した濱口竜介監督の集大成にして最新型。 二つの孤独な魂がつかんだ真実の言葉の先に見たものは? 文●圷 滋夫(あくつしげお / 映画・音楽ライター)  濱口竜介監督は乗り物が好きだ。キャリア初期の頃から、多くの作品でバスや電車の中での会話が生き生きと写し撮られている。例えば『親密さ』(2012)のラストでは、別々の電車に乗った男女の感情が切なく重なり合う奇跡的な瞬間が捉えられ、世界に自身の名を知らしめ日本でも一気に知名度を上げた『ハッピーアワー』(2015

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[2021.07]映画評『17歳の瞳に映る世界』『プロミシング・ヤング・ウーマン』

  女性の生きづらさや尊厳を正反対の表現で描いて、   世界が喝采を贈ったまさに今観るべき二本の映画。 文●圷 滋夫(あくつしげお/映画・音楽ライター) ※こちらの記事は、7/15からは、有料定期購読会員の方が読める記事になります。定期購読はこちらから。  奇しくも同じ日(先行上映を除く)に公開初日を迎えるこの二本の映画は、鑑賞後には全く正反対の印象を残しながらも、突き詰めて考えるとまるでコインの表裏のように一つのテーマが浮かび上がってくる。それは実際には男性が圧倒的に

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[2021.06]宮下ケレコン えりか【特集 私の好きなブラジル映画】

選・文●宮下ケレコン えりか 本エントリーは、6/9(水)からは、有料定期購読会員の方が読める記事になります。定期購読はこちらから。 【ブラジル映画について】  ブラジル映画との出会いは20年程前、リオデジャネイロのレンタル屋で借りた『Bicho de sete cabeças(七つの頭のケダモノ, 2000)』であった。精神科病院に入院させられた青年を演じた俳優が端正な顔をしていたこと、でもそれ以上にその演技力に度肝を抜かれたことを覚えている。映画の余韻をかみしめてエン

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[2021.05]中原 仁【特集 私の好きなブラジル映画】

選・文●中原 仁 本エントリーは、5/26(水)からは、有料定期購読会員の方が読める記事になります。定期購読はこちらから。  36年前、熱狂的にハマったブラジル映画がグラウベル・ローシャの作品たちだった。それまで、USAニュー・シネマに始まりフランスのヌーヴェル・バーグ、フェリーニやアントニオーニなどのイタリア映画を見てきたので、シネマ・ノーヴォの世界にスンナリと入りこめたのだと思う。今年はグラウベルの没後40年。特集再上映の機会があることを願う。  

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