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記事一覧
[2022.12]【連載シコ・ブアルキの作品との出会い㊲】規制されたが、体制批判が理由ではなかった歌 — Partido alto
文と訳詞●中村 安志 texto e tradução por Yasushi Nakamura シコ・ブアルキは、軍政を批判する作品の数々を当局から規制されましたが、中には、政治批判を狙った曲であったにもかかわらず、異なる理由で禁止を言い渡されたこともあったようです。今回は、そのような例として、シコが1972年に出したPartido altoという曲をご紹介します。 60~70年代に急速に進んだ開発の中で、昔からのブラジルの風景が変わり果てていく様を描いた「Bye
[2022.12]【境界線上の蟻(アリ)~Seeking The New Frontiers~3】 Wizkid (ナイジェリア)
文●吉本秀純 Hidesumi Yoshimoto 2010年代の半ばあたりからワールドワイドに支持されるようになってきた〝アフロビーツ〟隆盛の立役者として、常に注目を集めてきたナイジェリアのウィズキッド。特に、彼が2014年に発表した2枚目のアルバム『Ayo』に収録された「Ojuelegba」は、秀逸なトラック・メイキングとメロウな歌声の絶妙さによって欧米圏のミュージシャンやプロデュ―サーからも称賛され、ヒップホップ~R&B以降の世代によるアフリカ発の音楽への関心を一気