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  • 世界の音楽情報誌「ラティーナ」

    「みんな違って、みんないい!」広い世界の多様な音楽を紹介してきた世界の音楽情報誌「ラティーナ」がweb版に生まれ変わります。 あなたの生活を世界中の多様な音楽で彩るために、これからはこちらから情報を発信していきます。

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    フェリピ・セナ『オーバーチュア』|Felipe Senna『Overture』(CMRNV-001)

     ピアニストで作曲家のフェリペ・セナが新しいアルバム『Overture』をリリースした。このプロジェクトは、クラシック音楽とポピュラー音楽を融合させ、さらに音楽的、文学的、民俗的な文化の要素をこのミックスに加えている。  作曲家でピアニストのフェリペ・セナは、3枚目のアルバムにして、彼のアンサンブル「カマラノーヴァ」との2作目となる『Overture』(Maritaca)をリリースした。このアルバムでは、現代的な創作を促進し、ジャンルの境界に挑戦し続けている。  このプロジェクトで選ばれた作品は、豊かなブラジルの想像力をクラシック音楽と対話させている。ブラジルの音楽、文学、そして民俗文化の要素がモチーフや構造を与え、大規模な交響楽団向けに意図された楽曲の器楽的な物語を形作っている。これらの作品は、カマラノーヴァの17人編成のアンサンブルが持つ印象的な音色のパレットのために再解釈された。このアンサンブルは、交響楽の世界で活躍するコンサートマスターやソリストに加え、ブラジル音楽の名手たちで構成されています。これらの楽曲は、ブラジル音楽、交響楽、室内楽の言語が相互に作用する様を探求している。  このアルバムには、カマラノーヴァのメンバーを含む33人のアーティストが参加しており、ナイロール・プロヴェッタ(Nailor Proveta)、エドゥ・ヒベイロ(Edu Ribeiro)、チアゴ・エスピリト・サント(Thiago Espírito Santo)、イズラエル・ブエノ・ヂ・アルメイダ(Israel Bueno de Almeida)などのゲストも参加している。 注目すべき楽曲には、ヴァイオリン、チェロ、ピアノのためのトリプル協奏曲形式を現代的に再解釈した《Danzas No. 2》や、サシ、クルピラ、ヴィトーリア・レジアといった民話の登場人物にインスパイアされた4楽章の組曲《Lendas》がある。また、《O Bailado》や《Valsa Chorona》といった楽曲は、ショーロやアフロブラジル音楽の要素を室内楽の世界に取り込み、これらのスタイルがどのように補完し合うかを示しています。アルバムの最後を飾る《Jeu No. 5》は、子供時代や夢といった継続性を象徴するテーマを想起させる楽曲だ。 「音楽において、Overture(序曲)は『導入』や『幕開け』を意味します。このアルバムでは、この言葉を通じて、我が国のクラシック音楽における新たな道の開拓を目指しています。その道は同時に、ブラジル文化と現代の創作を認識し、評価するものでもあります」とフェリペ・セナは語る。 前述のレア・フレイレは次のように述べている。「この作品は音楽の一つの画期的な出来事です。それはクラシック音楽とポピュラー音楽の間に存在するとされる偽りの対立を、さまざまな方法で取り扱い、解消しています。ブラジル音楽の力を明らかにし、最小限の要素でオーケストラの課題を見事に解決し、新しい録音や音響の形を発明しています。この作品は非常に高い感情的密度を持つだけでなく、広大で楽しいオーケストラの建築的知性を備えています。これは夢のようなプロジェクトです。優れた作曲、知的かつ感受性豊かなアレンジ、そして現在最高のブラジル人音楽家たちによる演奏が、最良の条件下で録音され、ミキシングとマスタリングの際に音響処理が丁寧に施されています。このアルバムは、楽しませてくれるだけでなく挑戦も与え、暴力的でも単調でもない形であなたを導いてくれます。全てが驚きに満ち、考えさせられる内容です。多くの人が、まさに完全なクリエイターであるフェリペ・セナからインスピレーションを得ることでしょう」  フェリピ・セナは、その世代で最も有望な作曲家の一人として高く評価されており、カマルゴ・グアルニエリ作曲コンクール(the Camargo Guarnieri Composition Competition)やブラジル現代音楽ビエンナーレ(the Biennial of Contemporary Brazilian Music)などで受賞歴がある。彼の作品は、ブラジル音楽に根ざしたものから、交響楽、室内楽、舞台作品まで幅広く、多岐にわたる。代表作のひとつである長編オペラ《CAFÉ》は、ブラジルの主要なオペラ劇場で最近初演された。また、セナはロンドン大学シティ校で優等成績で芸術修士号を取得し、ブラジルのサンパウロ州立大学(Unesp)で音楽学士号を取得している。  彼の作品は、ブラジルや海外のオーケストラや室内楽団によって委嘱され、初演されており、ブラジル交響楽団(the Brazilian Symphony Orchestra|OSB)、サンパウロ市立劇場交響楽団(São Paulo Municipal Theater Symphony)、サント・アンドレ交響楽団(Santo André Symphony)、ブラジル・ジャズ交響楽団(Brazil Jazz Symphony)、チューリッヒ弦楽オーケストラ(Zurich String Orchestra|スイス)、エコー・チェンバー(Echo Chamber)、ディアブロ交響楽団(Diablo Symphony|アメリカ)、さらにはフランスのレンヌおよびラニオン音楽院のオーケストラなどが含まれます。  セナが2017年に設立したカマラノーヴァは、設立から間もなく、ブラジル現代音楽ビエンナーレやクリチバ国際音楽祭などの主要イベントに参加し、その地位を確立した。同団体はドキュメンタリーや映像シリーズも制作しており、その活動の一環としてリリースされた初アルバム『Câmara Brasileira』は、専門家から高い評価を受けた。著名な音楽媒体「All About Jazz」は、キャサリン・カートライトの記事で、このアルバムをその年の「トップ10」に選出した。
    3,300円
    latinaonline 株式会社ラティーナ
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    グランミロンガ Gran Milomga 2025 自由券(No Reserved free seat)

    ★自由券(前売券)の申込となります。 2/9(日)
 場所:青山スパイラルホール
  時間:14:00(Open)〜21:30(Finish) 入場料: 座席指定券(テーブル席・お土産付き) 14,000円 60席限定 Reserved table seating with drink and commemorative CD ¥14,000 自由(No reserved free seat) 前売(advance) 6,000 yen  当日(at the door)7,000 yen 出演: ◇楽団 Orchestra  ・ファビオ・ハーゲル・セステート Fabio Hager Sexteto Fabio Hager (Bandoneon, arreglos y dirección) Daniel Viacava (Piano) Pablo Araujo (Contrabajo) Javier Weintraub (Violin) Damian Gonzalez Gantes (Violin) Julian Arellano (Cello) ・歌手 cantante Jesús Hidalgo ◇ダンサー  ・カルラ&ガスパル Carla & Gaspar  ・マヌエラ&フアン Manuela & Juan  ・アジェレン&セバスティアン Ayelen & Sebastián ◇デモンストレーション Demonstration  ・チズコ&エセキエル   CHIZUKO & EZEQUIEL  ・アクセル&ナナ     AXCEL & NANA  ・クリスティアン&ナオ  CRISTIAN & NAO  ・ルシア&アレハンドロ  LUCIA & ALEJANDRO 楽団による生演奏のショー、来日中のタンゴダンサーたち、また日本で活躍中のプロダンサーによるデモンストレーションも開催いたします。 タンゴダンスの世界チャンピオンたちが集合します! 通常のコンサートとは異なり間近でダンスや演奏をご覧いただけるイベントとなります。
    6,000円
    latinaonline 株式会社ラティーナ

記事一覧

[2023.1]【境界線上の蟻(アリ)~Seeking The New Frontiers~4】 BAP. (インドネシア)

[2023.1]【太平洋諸島のグルーヴィーなサウンドスケープ㉚】 沖縄に渡ったミクロネシアの行進踊り ―島民ダンスからバッサイロンまで―

[2023.1]【連載シコ・ブアルキの作品との出会い㊳】厳しい戦いの歌のB面で美しく響く — Desalento

[2023.1] 【島々百景 第79回】 ブエノスアイレス① アルゼンチン

[2023.1]最新ワールドミュージック・チャート紹介【Transglobal World Music Chart】2023年1月|20位→1位まで【聴きながら読めます!】

[2023.1]【中原仁の「勝手にライナーノーツ」㉚】 Moa Vive 『Moa Vive』

[2023.1]【境界線上の蟻(アリ)~Seeking The New Frontiers~4】 BAP. (インドネシア)

文●吉本秀純 Hidesumi Yoshimoto  インディ・ポップ、ハードコア・パンク、AOR的な感覚のシンガーソングライターにジャジー・ソウルやミニマル・テクノなど。あらゆるジャンルに傑出した才人やバンドが存在するインドネシアの音楽シーンだが、ヒップホップにおいて注目しておいて欲しいのがラッパーのBAP.だ。インドネシア発のヒップホップでは、88risingに所属するリッチ・ブライアン(リッチ・チガ)が世界的な成功を収めて話題を集めたが、1996年生まれのカリーム・ソ

[2023.1]【太平洋諸島のグルーヴィーなサウンドスケープ㉚】 沖縄に渡ったミクロネシアの行進踊り ―島民ダンスからバッサイロンまで―

文●小西 潤子(沖縄県立芸術大学教授)  前号で、小笠原の南洋踊りをご紹介しましたが、実はこれと同系統の行進踊りが、沖縄本島や八重山諸島にも伝わっているのです。うるま市栄野比では「島民ダンス」、宜野座村惣慶では「南洋踊り」、恩納村仲泊では「南十字星」と呼ばれ、敬老会や観月祭など集落の年中行事など、さまざまな場で余興として演じられています。かつてこの踊りを南洋から宜野座村惣慶に伝えた方のお孫さんは、小笠原の南洋踊りを見て、似たような踊りがあることに驚いたそうです。また、小笠原

[2023.1]【連載シコ・ブアルキの作品との出会い㊳】厳しい戦いの歌のB面で美しく響く — Desalento

文と訳詞●中村 安志 texto por Yasushi Nakamura  この連載の27回目で、シコ・ブアルキが、弾圧を逃れ生活していたローマから帰国してすぐに、真正面から体制を批判してみせたApesar de vocêという、とても重い内容の作品を紹介しました。  シコの長い活動の中でも、最も厳しい圧力を受けていた頃の作品と位置付けられる作品で、祖国の状況が改善していると思って戻ったというのに、むしろ人権抑圧は深刻化していたことが後で判った中でも、この曲を世に出すこ

[2023.1] 【島々百景 第79回】 ブエノスアイレス① アルゼンチン

文:宮沢和史  この3年間は南米からすっかり足が遠のいた。南米に限らず自分は一度も国外へは出ていない。「2023年こそは南米で歌が歌える」と意気込んでいたものの、もはや、第何波なのか知らないが、去年の11月から1日の感染者数が増加に転じ、クリスマスと正月休みをきっかけに感染者数を示すグラフが再度高波状態に推移している。ゼロコロナ政策をあっさり放棄した中国では春節を前に人口の半分弱、メディアによってはもっとずっと多くの人が感染したと伝えている。かたや、サッカーワールドカップ 

[2023.1]最新ワールドミュージック・チャート紹介【Transglobal World Music Chart】2023年1月|20位→1位まで【聴きながら読めます!】

e-magazine LATINA編集部がワールドミュージック・チャート「Transglobal World Music Chart」にランクインした作品を1言解説しながら紹介します! ── ワールドミュージックへの愛と敬意を込めて。20位から1位まで一気に紹介します。 20位 Mahsa Vahdat & Skruk · Braids of Innocenceレーベル:Kirkelig Kulturverksted [-] 19位 Angelique Kidjo & I

[2023.1]【中原仁の「勝手にライナーノーツ」㉚】 Moa Vive 『Moa Vive』

文:中原 仁  「2022年ブラジル・ディスク大賞」の関係者投票で僕が3位に選んだのが、亡きバイーアの偉人、メストリ・モア・ド・カテンデー(Mestre Môa do Katendê)の『Raiz Afro Mãe』だった。SpoifyやApple Musicにはシングル扱いで12曲アップされているが、実質的にはアルバムになる。  2022年11月には『Raiz Afro Mãe』の続編にあたる『Moa Vive』がデジタル・リリースされた。このアルバムを紹介しよう。