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広い世界の多様な音楽を紹介してきた世界の音楽情報誌「ラティーナ」がweb版に。あなたの生活を世界中の多様な音楽で彩るために情報を発信します。 月額900円のデジタル定期購読で、新規記事もアーカイブも読み放題! (※アーカイブは増減する場合があります)

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  • 世界の音楽情報誌「ラティーナ」

    「みんな違って、みんないい!」広い世界の多様な音楽を紹介してきた世界の音楽情報誌「ラティーナ」がweb版に生まれ変わります。 あなたの生活を世界中の多様な音楽で彩るために、これからはこちらから情報を発信していきます。

  • Web版 2024年4月

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    アジア選手権2024 2日券チケット(6/22&23)

    2024年アジア選手権のチケットです。 このチケットは、2日ともご入場できる2日券チケットとなります。 前方から5列目までのお席となります。 両日とも同じお席でご観覧いただけるお得なチケットです! タンゴダンスアジア選手権2024は、以下の日程で開催いたします。 2024年6月22日(土)、23日(日) 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール 1日目(22日)13:00スタート予定 Jack&Jill部門、ミロンガ部門、ワルツ部門、セニョール部門、ピスタ部門(予選のみ) 2日目(23日)10:30スタート予定 ステージ部門(予選〜決勝)、ピスタ部門(準決勝、決勝) campeonato2024
    9,000円
    latinaonline 株式会社ラティーナ
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    アジア選手権2024 2日目(6/23)前売チケット

    2024年アジア選手権のチケットです。 このチケットは、6/23(日)に開催される2日目のチケットとなります。 1日目のチケットではありませんので、ご注意ください! タンゴダンスアジア選手権2024は、以下の日程で開催いたします。 2024年6月22日(土)、23日(日) 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール 1日目(22日)13:00スタート予定 Jack&Jill部門、ミロンガ部門、ワルツ部門、セニョール部門、ピスタ部門(予選のみ) 2日目(23日)10:30スタート予定 ステージ部門(予選〜決勝)、ピスタ部門(準決勝、決勝) campeonato2024
    4,900円
    latinaonline 株式会社ラティーナ

記事一覧

[2022.3]【太平洋諸島のグルーヴィーなサウンドスケープ⑳】 モアナの世界 ―神話とフィクションとしてのポリネシア―

文●小西 潤子(沖縄県立芸術大学教授)  先月号では、ポリネシアの第1回目としてトンガをとりあげました。ポリネシアはギリシャ語で、多くの島々のこと。では、具体的に…

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[2022.3]【連載シコ・ブアルキの作品との出会い㉒】大西洋の向こうの国の革命に送った祝福の歌 - 《Tanto mar》

文と訳詞●中村 安志 texto e tradução por Yasushi Nakamura  1978年のシコのアルバム『Chico Buarque』において目立つのは、この連載の第1回目にご紹介した「Cálic…

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【松田美緒の航海記 ⎯ 1枚のアルバムができるまで③】 Asas ⎯ 失意の果ての空へ ⎯

▼ Asas ⎯ 失意の果ての空へ ⎯ 文●松田美緒  私は大都会にはことごとく向かない人間らしい。特にデビュー当時、いろいろな問題を抱えながら東京で暮らした後、心を…

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[2022.3] 【連載 アントニオ・カルロス・ジョビンの作品との出会い⑲】 これはショパンのプレリュード? - 《Insensatez》

文と訳詞●中村 安志 texto e tradução por Yasushi Nakamura  ボサノヴァの人気レパートリー「Insensatez」(愚かなこと。1961年作)は、元恋人らしき相手が去ったこ…

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【松田美緒の航海記 ⎯ 1枚のアルバムができるまで②】 『Pitanga!』 ⎯ 赤い実に魅せられて東西奔走⎯

▼ Pitanga! ⎯ 赤い実に魅せられて東西奔走 ⎯ 文●松田美緒  私の目標だったアンゴラの歌手ヴァルデマール・バストスのアルバムに『Pitanga Madura』というのがあっ…

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【松田美緒の航海記 ⎯ 1枚のアルバムができるまで①】 『Atlântica』 ⎯ 大西洋は深かった ⎯

▼ 【松田美緒の航海誌 ⎯ 1枚のアルバムができるまで①】 『Atlântica』 ⎯ 大西洋は深かった ⎯ 文●松田美緒  2004年夜な夜なファドを歌い歩いたリスボンの留学が…

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[2022.3]【太平洋諸島のグルーヴィーなサウンドスケープ⑳】 モアナの世界 ―神話とフィクションとしてのポリネシア―

[2022.3]【太平洋諸島のグルーヴィーなサウンドスケープ⑳】 モアナの世界 ―神話とフィクションとしてのポリネシア―

文●小西 潤子(沖縄県立芸術大学教授)

 先月号では、ポリネシアの第1回目としてトンガをとりあげました。ポリネシアはギリシャ語で、多くの島々のこと。では、具体的にどのあたりを指すのかといえば、ハワイ、ニュージーランド(アオテアロア)、イースター島(ラパヌイ)を結ぶ三角形の海域です。広大な海域に散らばる島々の言語や文化に共通点があるのは、西ポリネシアのトンガ、サモアで形成された古代ポリネシア文化が

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[2022.3]【連載シコ・ブアルキの作品との出会い㉒】大西洋の向こうの国の革命に送った祝福の歌 - 《Tanto mar》

[2022.3]【連載シコ・ブアルキの作品との出会い㉒】大西洋の向こうの国の革命に送った祝福の歌 - 《Tanto mar》

文と訳詞●中村 安志 texto e tradução por Yasushi Nakamura

 1978年のシコのアルバム『Chico Buarque』において目立つのは、この連載の第1回目にご紹介した「Cálice」(ワイングラスとも聞こえるし、「黙れ」と命令されているようにも聞こえる歌)や、誰に向かってであるかは曖昧にした格好で、「あなたがどうであろうと違う日が来る」と説く「Apesar

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【松田美緒の航海記 ⎯ 1枚のアルバムができるまで③】 Asas ⎯ 失意の果ての空へ ⎯

【松田美緒の航海記 ⎯ 1枚のアルバムができるまで③】 Asas ⎯ 失意の果ての空へ ⎯



Asas
⎯ 失意の果ての空へ ⎯

文●松田美緒

 私は大都会にはことごとく向かない人間らしい。特にデビュー当時、いろいろな問題を抱えながら東京で暮らした後、心を病んで、諦めて一度京都に帰ることにした。心の中は人間不信やら自己不信やらに陥っていて、心配した家族がブラジルに送り出してくれた。
 当時ブラジルに行けば水を得た魚のように野生が蘇っていたのが、なかなか心の雲は晴れず、バイーアの

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[2022.3] 【連載 アントニオ・カルロス・ジョビンの作品との出会い⑲】 これはショパンのプレリュード? - 《Insensatez》

[2022.3] 【連載 アントニオ・カルロス・ジョビンの作品との出会い⑲】 これはショパンのプレリュード? - 《Insensatez》

文と訳詞●中村 安志 texto e tradução por Yasushi Nakamura

 ボサノヴァの人気レパートリー「Insensatez」(愚かなこと。1961年作)は、元恋人らしき相手が去ったことを悲しみながら、「僕の繊細な心を傷つけた君は、なんて愚かなのだ」と独白する内容で歌われる名曲。どこか寂しげなトーンと、ゆったりと流れるシンプルなメロディーが心を打つのでしょうか。ブラジル

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【松田美緒の航海記 ⎯ 1枚のアルバムができるまで②】 『Pitanga!』 ⎯ 赤い実に魅せられて東西奔走⎯

【松田美緒の航海記 ⎯ 1枚のアルバムができるまで②】 『Pitanga!』 ⎯ 赤い実に魅せられて東西奔走⎯


Pitanga!
⎯ 赤い実に魅せられて東西奔走 ⎯

文●松田美緒

 私の目標だったアンゴラの歌手ヴァルデマール・バストスのアルバムに『Pitanga Madura』というのがあって、彼に「ピタンガって何?」と聞いたら、「とっても美味しい果実なんだ、アンゴラで学校の帰り道によく食べた故郷の味だよ」と答えた。それからブラジルで1作目を作った後、レシフェのカルナヴァルに行った時だったか、ピタ

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【松田美緒の航海記 ⎯ 1枚のアルバムができるまで①】  『Atlântica』 ⎯ 大西洋は深かった ⎯

【松田美緒の航海記 ⎯ 1枚のアルバムができるまで①】 『Atlântica』 ⎯ 大西洋は深かった ⎯



【松田美緒の航海誌 ⎯ 1枚のアルバムができるまで①】
『Atlântica』 ⎯ 大西洋は深かった ⎯

文●松田美緒

 2004年夜な夜なファドを歌い歩いたリスボンの留学が終わる頃、7月にブラジルのミナスジェライス州の冬の音楽祭出演の仕事と、8月にはカーボヴェルデのホテルに歌いに行く仕事をもらった。
 ブラジルはポルトガル語圏の国々のミュージシャンが一堂に会するイベントで、カーボヴェ

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